知っているようで、良くは知らない紫外線のこと、そしてSPF値のこと。
今日は、そんな話をします。。。
3月頃から紫外線は日を追うごとにどんどん増えていまして、5月にはピークを迎えます。
9月頃まで油断は出来ません。。。
イエイエ、年中降り注いでいますから、紫外線対策は一年中しておくべきなのですが・・・。
紫外線は、波長の長さによってA波、B波、C波に分類されます。
C波はオゾン層にカットされて地上には届かないので、A波とB波に対する対策を取れば良いということになります。
この対策のためにはUVクリームが効果的!!
UVクリームには、「紫外線散乱剤使用」と書いてあるものと「紫外線吸収剤使用」と書いてあるものがありますが、その違いをご存じですか?
『紫外線散乱剤』とは
・肌の表面で受けた紫外線を乱反射させて、肌内部への侵入を防ぐ。
・紫外線を遮断するだけで、散乱剤そのものが分解されたり変質はしない。
・特に酸化チタンはA波の遮断に優れている。
・デメリットとしては、白っぽくなることがあげられている。(改良されているらしい)
『紫外線吸収剤』とは
・吸収剤そのものが紫外線を吸収して熱エネルギーに化学反応させて肌表面から放出させる。
・吸収剤自体が熱エネルギーを溜め込みすぎると、分解して肌へ悪影響を及ぼすこともある。
・最近、肌への悪影響を及ぼさない吸収剤が開発されたらしい。
最近のUVクリームには『SPF値』と『PA値』が表示されていますが、その実態はどうでしょう?
『SPF値』とは、
Sun Protection Factorの略。
数値は紫外線B波(UV-B)の防止効果を表するもの。
目安としては、20~30分間日光浴したあとの肌の状態を【1】とし、その倍数で紫外線防止効果の持続時間を示します。
たとえばSPF値15なら、20分×15=300分防止できるということに・・・。
約5時間ですね。
最近SPF値50と表示されているものが出回っていますが、20分×50=1000分で、約16時間防止できるということで・・・。
でも、、、日本で16時間も日照時間はあるかなぁ? という気はします。。。
『PA値』とは?
紫外線A波(UV-A)の防止効果をいいます。
3段階に分けられ、+は「効果あり」、++は「かなり効果あり」、+++は「非常に効果あり」を表します。
日常の生活では、SPF値15、PA+ で十分な気がしますが、戸外で長時間作業したり運動される方は、もう少し値が高い方がいいかもしれません。
汗をタオルでぬぐったりすれば、値が高くても塗り直す必要はあります。
おさらいです♪
UV-A
・肌の真皮にまで到達し、皮膚のメラニン色素を増やして肌の色を濃くする。
・オゾン層を通り抜けやすく、UV-Bの20倍以上地上に降り注いでおり、雲や窓ガラスも通り抜けやすい性質がある。
UV-B
・皮膚組織を強く刺激して細胞を傷つけ、炎症を起こして肌の色を赤くする。
・ために、皮膚がんやシミの原因になるが、波長が短いので、地上に到達するのは全紫外線の20%くらいである。
紫外線はシミや炎症の原因になるだけでなく、角質層の水分を奪って肌を乾燥させたり、真皮組織を変性させてシワやタルミの原因を作ったりします。
どうぞ、お気をつけあそばせ。
出来てしまったシミ、シワ、タルミを取るのは大変です・・・。
だから、こうした肌トラブルを引き起こさないためにも、紫外線防止効果のあるクリームを塗る必要があります。。。