私は神奈川県ライトセンター内に活動拠点を置いている「神奈川県視覚障害援助赤十字奉仕団」でボランティア活動をしています。


その内容は、弱視(眼鏡を掛けても矯正視力がでない。)の人たちに、その人の見え方に合わせた拡大写本を作ること。

平成5年に拡大写本講座を受け、19年目を迎えました。


目が不自由と聞くと、皆さんはすぐに全盲の方を想像されるようですが、目の不自由な方のうち、全盲の方は約30%で、あとの約70%が弱視と言われる方々です。

今ではロービジョンという言い方もされますね。




神奈川県視覚障害援助赤十字奉仕団には6つの部会があります。

点訳部会・録音部会・誘導部会・レクリエーション部会・拡大写本部会・在宅者援助部会の6つ。



私が所属しているのは、もちろん拡大写本部会です。

本来ならば、弱視の大人の方々にも拡大写本を提供するべきところですが、昨今は弱視の児童・生徒たちが学校で使用する検定教科書を、その子の目の状態に合わせて拡大することが多くなっています。




新学期がもうすぐ始まりますから、授業に間に合うよう、部会員は寝る間も惜しんで???? 拡大教科書製作に勤しんでいるところです。



パソコン全盛時代に、手書きの拡大が多く、私も手書き(巻末漢字はすべてパソコン入力)。

子供たちに見せたら、誰もがパソコン制作の拡大教科書より、私達が書いた拡大教科書を選ぶのです。。。。

彼らに言わせると、長時間読んでも、目が疲れないのだそうです♪




数年前からは、文部科学省の指導により、各教科書会社も拡大教科書を作るようになりましたが、レディーメードの悲しさ・・・文字の大きさ・太さなどがなかなか合わないようですね~~

私達が作るのは完全オーダーメードですから。。。



しかし、将来を見据えて、レディーメードの教科書を手にする子供たち(中高生)が増えてきたことは確かです。。。

また、iPadなどを駆使して勉強する子供たちも増えてきました。

親指と人差し指だけで、自分の好きな大きさの文字にすることが出来るんですものねぇ。

便利だけれど、、、太さはなかなか思い通りにはいかないみたい~~~



でもでも、まだまだ私達が作るオーダーメードの拡大教科書の要望は強く、書き手が不足しているのが現状です!