僕が子供の頃の真樹道場総本部の稽古には、
笑顔なんて一つもありませんでした。

少年部は無かったので、
大人の中に混じり稽古をしていました。

当時、稽古が楽しいなんて思った事は
一度もありませんでした。
そんな時代も経験しているからこそ、
稽古にも笑顔があっていいじゃないかと
思っています。

稽古に笑顔は、ほぼ無かった真樹道場でしたが、
真樹先生や先輩方から
怒鳴られたり、理不尽な指導を受けた事は
一度もありませんでした。
むしろびっくりするくらい優しい。
ただし、稽古はめちゃくちゃ厳しい内容でした。

中学の頃、運動部に入った友達が
話していた部活の先輩の姿と
道場の先輩の姿があまりに違うので
驚いた記憶があります。

当時の僕にとって真樹道場の稽古は
きつくて、単調で、
楽しさなんて全くない稽古でしたが、
強い先生、強い先輩は、
本当に優しいというか、
強いから威張る必要が無いという事を
すでに中学時代に学びました。

強い人ほど優しくて、
自分に自信が無い人ほど、
威張る事で自分を大きく見せるしかない。

強いから優しい。
本質だと思います。

強くて優しい先生、先輩、
それは、真樹道場の伝統です。