こども達に伝えるフットボールの魅力~中丸コーチの場合~
横浜と横浜FCを愛する皆さまこんにちは。
ホームタウン担当です。
先週、横浜FCアカデミーに所属する、早川コーチと小野コーチの地域での活動レポートをさせていただきましたが、
同じくジュニアユース監督を務める中丸コーチも職業体験講義に参加し、「サッカー」、「コーチ」というテーマを切り口に、職業および働くことについての講義を行いました。
本当は三人分まとめれば良かったのかもしれませんが、
先週の二人とは、また異なる観点を持った中丸コーチ。
その言葉から窺える、サッカーに対する価値観、サッカーというスポーツに隠れた魅力の一端に、このDiaryで皆さまも触れられることができれば幸いです。
■2月2日(木)職業体験講義@川和中学校(都筑区)
昨年に続き二度目の登壇、ということで、
今回は体育館での座学・質疑応答と、実際に体を動かす実践の時間を分けて、授業をスタート。
中丸(以下、マル)「『コーチ』という言葉は、選手を育て、導くという意味が基になっている。だから常に考えることは、選手たちがどうしたら横浜FCのプロサッカー選手になるところまで導くことができるか。それをゴールにしている」
マル「失敗は必ずするもの。次にどうしたらいいか、を考えることが必要。」
「常に常に、どうしたらいいか、どうしたらいいか、と考えること」
マル「自分で考えて、自分が出した答えには、自信を持ってほしい。うまくいったら、自分の出した答えに確信を持ち、うまくいかないと思ったら、またどんどん変えていけばいい。」
マル「なぜなら、サッカーというスポーツには決まりが無いんだよ。105m×68mという決められた枠(ピッチ)の中では、その中に居る11人が自分の思った通りにプレーできる、自由なスポーツだから」
マルテクの伝授、連係プレーの模範練習をするのかと思いきや・・・
チームメートとのお手玉
2個から3個、2人から4人、と難易度を上げていきます
その心は、
マル「どんな時でも、仲間と声をかけあって、どうしたらうまくいくか、コミュニケーションをとることが何よりも重要」
そう、サッカーというスポーツは、一瞬一瞬が全て新しいシチュエーションに巡り合うスポーツ。
仲間に自分の意思を伝え、仲間の意思を汲み取る。その連続で相手からボールを奪い、相手のゴールに向かう。
監督は、事前の模範解答(フォーメーション、戦術、選手起用)は用意(指示)するけども、その本当の答えは、ピッチの中にいる11人の仲間で導き出すもの。
そこに指導者としての難しさがあり、チームとして課題をクリアして目標に向かう楽しみがあり、そしてサッカーの本質がある。
ボールを操る生徒たちを見守る眼差しには、中丸コーチのサッカーに対する、そんな熱い思いを感じることができます。
そして最後に、このような言葉を生徒たちに投げかけて、結びとしていました。
マル「『上手くなるために何をしたらいいか』とか、『おススメのフォーメーション』なんてのは、僕にはわからない。だけど、努力の形は、人それぞれ。だから、サッカーの練習・情報だけではなくて、全てのことはサッカーに繋がっているかもしれないという意識で、どんなことにも取り組んでいけば、人それぞれのベストの答えが出てくるんじゃないかな。僕はそう思っています。」
横浜FCは、こんな素敵なサッカー哲学・人生哲学を持った指導者にも支えられています。
サッカーを通じて、人が成長していくこと。
そこに、スポーツの本当の魅力が隠れているのではないでしょうか。横浜FCに関わっている皆様には、そんな愉しみも心に留めていただきながら、これからのチーム・クラブの活動を見守っていただきたいと思います。
最近、おカタいネタが多いですか!?
ホームタウン担当・A