中国武術審判法の解説について
①6点配分:身型 手型 手法 歩型 歩法
②1点配分:協調 呼吸
③1点配分:勁力
④1点配分:緩急、力量の大小の加減と調節能力 リズム感覚
⑤1点配分:精神力が溢れている、武術拳種、器械の風格が感じられる
※②~⑤までに、更に上から「眼法」「拳法」「腰法」「腿法」を総合して”身法:身体操作方法”といいます。
日頃の鍛錬、練功では、上記の順に重要性からも進展します。
つまりは、①~⑤の順番で年々に行えば、必ず、その順番通りに能力が身に付きます。
ゆえに”カンフー”と表記されますが、漢語で書けば「功夫:時間、腕前、能力」になります。古えに伝わる言葉には「台下練10年、台上演1分:演武上での技の披露は1分、地道な知られない努力は10年」といわれます。
そして、演武大会で考評審判員が見る順番は、先ず入場の時からの雄姿に満ち溢れているか、どうか、はとても重要なポイントです。
そして練功とは逆の展開で、①が満ち溢れているのは、②が後押しするからです。②が満ち溢れて来るのは、③が信頼できるからです。③は④のまとまりと安定感があるからです。④に自信が付いて来るのは、⑤の筋肉骨格の丈夫さ、それを培うまでの辛抱と忍耐、自らの師匠への尊敬心、包拳礼に表されるように「右拳は努力、武力:武術能力」を表し、「左手掌は、忍耐、智慧:武術道徳、仁義礼智の五常の精神」を体現し、左手掌の「智力」は右手拳の「武力」の下に落ち着いて存在する、そういったことを表しています。
①1点配分:精神力が溢れている、武術拳種、器械の風格が感じられる
②1点配分:緩急、力量の大小の加減と調節能力 リズム感覚
③1点配分:勁力
④1点配分:協調 呼吸
⑤6点配分:身型 手型 手法 歩型 歩法
歴史長き中国武術文化は、こうした意識感覚を重要視して今日まで、来ました。
革命家、孫文は中国武術文化活動を「尚武精神:武を貴ぶ精神意識」「教武育人:武を教え、人を育む」という感覚を基に、中華民国では、三民主義と共に奨励しました。
「公平、公正、公開」の基に行われた武術大会は、ひとつの「比武」と呼ばれ、年々の進化や発展、繁栄を願い行うものなのです。
そして自らの拳を練る、その長さは、まさしく「功夫:時間、腕前、能力」を日々、月々、年々高められます。
そのことゆえに、武芸者は自ずから「水を飲む時、井戸を掘った方々を忘れるな」と戒めます。当然、このことを思えば、それをしない者は、自ずから落ちぶれて、大成とは ほど遠いところに居続けるだけになります。
歴史は深く、智慧は生涯の己の、強みや糧となり、困難を打ち破り、大変であっても、必ずいずれは、チャンスが来ることの確信を以て生きていくことができます。
「因勢利導:いずれは、ある勢いの流れのやって来ることにより、利益は、自然に自らへやって来る」
そういう、教訓があり、自他共に安心出来て、信頼ある人間関係、健康な心身の把握、これらの連続性と実感が、人生を限りなく楽しくさせてくれるものです。
現代的な表現で、いえば「モチベーションアップ」「レベルアップ」「ステイタスアップ」の3つを、中国武術活動での、演武体現大会を通じて、素晴らしい共感があり、日々に生き甲斐を見つけられます。
頑張っていきましょう!