本日は、東洋医学ホントのチカラ「今こそ元気に！健康長寿SP」 2021年2月27日（土）午後7：30～[総合]
こころと体を元気に！東洋医学ホントのチカラ 鍼灸（しんきゅう）・漢方薬・太極拳が放送されます。
こうした機会に、日本ではあまり知られていない正しい理論を紹介します。
古き伝統中国医学には、導引術的、六大功用があります。
古来、伝統の中国予防医学では、呼吸法としては吐納術、心身の活性化方法としては導引術があります。
正式な古代の歴史文献に記述がしっかりとあるものは、紀元前４～５世紀頃の春秋時代の老子に呼吸法や意守の方法が記され、同郷の荘子に技法としての呼吸法は吐納術、運動の内容は導引が紹介されています。
そして紀元前２世紀頃、前漢時代の淮南子には六禽戯があり、２世紀頃の後漢時代に三国志の魏の武将で政治家であった曹操の専属医師を務めていた神医と呼ばれた華侘の五禽戯があります。
当初は五禽戯までは、静功と動功が共に存在していましたが、後々に、唐の時代頃から気功と呼ばれていく瞑想や呼吸法のみを中心にしていく静功と、動功と運動体系が分かれていき、少林武術や健身気功の八段錦などに変化していき、更に１５～１６世紀に一番多く広まった太極拳へと受け継がれていきます。
導引術的、六大功用と呼ばれ、行われることで、その働きは６種類に区分されています。
その六大功用とは、
推動
人体の体内での生長、生育の働きを高める効能。
血液、津液、を作り生成し、体内で流動して、それらの物質を推し動かし運行の促進を図る。
人体の体内での生長、生育の働きを高める効能。
血液、津液、を作り生成し、体内で流動して、それらの物質を推し動かし運行の促進を図る。
温抱
健康な心身だと、体内で陽気という状態での気化が図られ身体を冷たい空気や寒気から身を守る。
健康な心身だと、体内で陽気という状態での気化が図られ身体を冷たい空気や寒気から身を守る。
防御
季節で特に真冬には、強烈な寒気と共にやってくる邪気：ウィルスが体内に入ろうとしても、津液や粘膜などの抗疫作用が働き体内に入らせず防御される。
季節で特に真冬には、強烈な寒気と共にやってくる邪気：ウィルスが体内に入ろうとしても、津液や粘膜などの抗疫作用が働き体内に入らせず防御される。
固攝
体内で生成される物質は血液、汗液、唾液、精液など、時にゲル状に固まり、体外へ排出できる。
体内で生成される物質は血液、汗液、唾液、精液など、時にゲル状に固まり、体外へ排出できる。
気化
体内では、各種臓器などの動きの変化に伴い、変化(気化)しながら移動する、これらは精、気、血、津液などの水分になって転化しながら新陳代謝となっていく。
体内では、各種臓器などの動きの変化に伴い、変化(気化)しながら移動する、これらは精、気、血、津液などの水分になって転化しながら新陳代謝となっていく。
栄養
食べ物は体内に入り、胃から順に精微な栄養分が吸収されながら体内全体へと送られ、排出されていく不要な老廃物などと分離する。
食べ物は体内に入り、胃から順に精微な栄養分が吸収されながら体内全体へと送られ、排出されていく不要な老廃物などと分離する。
そして人体化生之道と呼ばれ、その効能は６種類。
１、平衡陰陽
春夏と秋冬で、相互に入れ替わる時期が、春分と秋分で、これらを分点といいます。その間の時期が至点といい冬至と夏至です。
春夏と秋冬で、相互に入れ替わる時期が、春分と秋分で、これらを分点といいます。その間の時期が至点といい冬至と夏至です。
立点といい４つあり、春夏秋冬各季節の立春、立夏、立秋、立冬で、これらの合計を八卦といいます。
陰陽季節で八卦の時候で、よくバランス：平衡を保つことで１年間の心身の安定化が計られ、常日頃から安心感と信頼が得られます。
２、調和気血
伝統中医学の概念では「心意気」というものがあり、「心至れば意に至る、意に至れば気に至る」という考え方をして、心を落ち着けて、意識を養い、気の流れは導引で行い、体内で作られた血液、津液、を作り生成した全体を流動して、調和を図り、調和気血と呼んでいます。
伝統中医学の概念では「心意気」というものがあり、「心至れば意に至る、意に至れば気に至る」という考え方をして、心を落ち着けて、意識を養い、気の流れは導引で行い、体内で作られた血液、津液、を作り生成した全体を流動して、調和を図り、調和気血と呼んでいます。
３、疎通経路
経絡は体内全身に巡らされたネットワークの経路で、五臓六腑の働きが有効であればあるほど、疎通経路の働きは向上し、生命活動は日頃から正常に動き、多くの疾病の発症なども未然に防ぐことができます。
経絡は体内全身に巡らされたネットワークの経路で、五臓六腑の働きが有効であればあるほど、疎通経路の働きは向上し、生命活動は日頃から正常に動き、多くの疾病の発症なども未然に防ぐことができます。
４、培養真気
真気とは、天気(自然のエネルギー体)と谷気(飲食により、体内にもたらせる気)が常によく合い交わり、人体の中で栄養の気となって生命活動の活性化に直接結びつきます。
真気とは、天気(自然のエネルギー体)と谷気(飲食により、体内にもたらせる気)が常によく合い交わり、人体の中で栄養の気となって生命活動の活性化に直接結びつきます。
５、扶正邪気
人体の中で、上記の４つが融合し、外界からのウィルスなどの異物などからも、常にしっかり守られている心身状態を正気といいます。邪気とは、内気の段階でも体内で停滞がおこり、蓄積してしまうものもあり、それが固まって大きくなってしまうことが原因で体内流通が阻害されてできなくなると内臓関係の病気を発症することがあります。それらに合わせて外気に含まれてやってくる外邪の気(ウィルス)が重なると重症化になってしまいます。その為に、扶正邪気(正しいを扶助し、邪気を払う)といわれます。
人体の中で、上記の４つが融合し、外界からのウィルスなどの異物などからも、常にしっかり守られている心身状態を正気といいます。邪気とは、内気の段階でも体内で停滞がおこり、蓄積してしまうものもあり、それが固まって大きくなってしまうことが原因で体内流通が阻害されてできなくなると内臓関係の病気を発症することがあります。それらに合わせて外気に含まれてやってくる外邪の気(ウィルス)が重なると重症化になってしまいます。その為に、扶正邪気(正しいを扶助し、邪気を払う)といわれます。
６、強筋健骨
そして、吐納導引の技法で心身が活性化されると、夏に質の良い血液が作られ、秋にしっかりとした皮膚が出来て、冬には骨が丈夫になり、発症されるような病気の可能性や確率も限りなく低く下げられ、新しい春になり、暖かくなることで皮膚も緩み、発汗作用が高まり、体内の流動性は向上し、新陳代謝が良くなることで春夏で体内の水分は全て入れ替えられるようになります。
そして、吐納導引の技法で心身が活性化されると、夏に質の良い血液が作られ、秋にしっかりとした皮膚が出来て、冬には骨が丈夫になり、発症されるような病気の可能性や確率も限りなく低く下げられ、新しい春になり、暖かくなることで皮膚も緩み、発汗作用が高まり、体内の流動性は向上し、新陳代謝が良くなることで春夏で体内の水分は全て入れ替えられるようになります。
そのことが意識的に身体の健康を向上させ続けられ、安心して日々を明るく楽しくできる秘訣であり、長き歴史の中で育まれた重要な方法です。
今回は、私自身が自発的で効果的で効能の高いコロナ対策で万全に頑張って来れました。まだ少し日本全体の不安定要素がなくなるまでに法的には、時間をかかることが予測できますが、その間に、是非、導引術的六大功用について知っておいて、そして実践できると安心できると思います。
アフターコロナ時代には、日本国民全体の人生１００年時代構想のこともあり、もっとこうした効果・効能のある具体的な考え方、方法の実践を広めていきたいと思います。