秋の2段階目、秋分 八月節 卦象は「観:かん) 」

 



私たちの持つ、四季養生学には八卦があり、それは分点(秋分、春分)と至点(冬至、夏至)の4つの節目と四立(立春、立夏、立秋、立冬)の4つの節目の節季を意識して四季それぞれのベストな体質、ベストな精神状態を堅持していきます。

太陰暦八月節を迎え、今日は八月二日で、太陽暦10月1日に仲秋の名月を迎えます。

明日の9月19日から、彼岸入り、これからの時期は「観」、つまりは観察の観、観光の観、という通りに、すべてがはっきり見えて来て、良いものはよりはっきりと見えるようになり、そうではないものもはっきりと見えるといいます。

実りの秋というように、春~夏の成果が表れてきますので、秋の体質をいいかたちでスタートできるのは「呼吸機能強化」「血行促進効果」を行った夏の養生が生きてきます。

秋は2段階め空気の質は湿度も下がり、涼しく過ごしやすい時候になります。

落ち着いてくれば、スポーツの秋 芸術の秋 食欲の秋といわれるとおり、夏の間の体力消耗からすべてに回復し、皮膚と筋肉がしまりパフォーマンスは高くなります。

これから気をつけたいのは、このウィルス騒動も終息していないこともあり、有意識的な肺の機能強化と大腸の動きを活性化していくことが今年2020年の秋からは特に重要になってきます。

温度差が大きくなると鼻づまりや咳などを起こす人が出やすいので肺呼吸を意識することと、食べ物は身体に入っても小腸と大腸によって栄養分を吸収して、必要な成分は身体全体に運搬されるように血行促進方法が必要になり、不要な老廃物とを選り分け輩出するのが腸の仕事なのです。

このよい生活習慣連続があってこそ 栄養を得た身体はより力強い活動が行えて、静けさも広がり、落ち着いて睡眠も質がよくぐっすりと眠れます。

こうしたことを意識することで、ありとあらゆる生活のすべては「実る」といえるでしょう。

現代社会の風潮や傾向を考えれば、どちらかといえば、「無意識的」に近い生活習慣ばかりです。今回のウィルス騒動も3月11日のWHOのテドロス総長からパンデミック宣言が出されてから、もう6か月以上が経ちました。

世間には「方法論」ばかりが溢れ、終息に結び付かない事実を思えば方法論の議論ばかりの連続と同調圧力で、結果には結びついていない沢山の事実を考えれば、やはり「気のせい」「気休め」「思い込み」ばかりが現実に多いということを再認識させられました。

こうした中で、やはり私たちの活動は「長き歴史的根拠のある考え方」「具体的な方法」この2つの実践がよく機能して「本質的な効果」を実感で得られます。

こうした、すべてを「意識的」にすることで自身への信頼や安心感が強まり、高まっていくものです。


 

今後の季節の特徴は、薄の穂が伸び始め 今朝もそうですが、朝晩に涼風が吹くようになります。

猛暑の戻りはありますが、空気の質が変わり空が高くなり始めます。 

白露:朝の露が大きくつくのが目立ち、彼岸花の開花が始まります。
  
蝉の鳴き声は、聞こえなくなり、静けさは広がり始め、桜の葉が黄色くなり始めます。 

13日先は、仲秋の名月です、秋の虫の鳴き始めもあり、日差しの力も弱まっていき夕方~夜の日が落ちるのが早く感じるようになります。

秋の2段階め、心身の活性化と快適な時間を楽しむのが向いています。

元気に楽しく過ごしましょう。