震:春分 万物の生長は春に始まり、方位は太陽が昇る東方である。陽気が陰気の下から上がって来て雷を象徴し、万物を奮い立たせ、性は動くことを喜ぶ。
巽:立夏 太陽は既に東南に登り、季節は春と夏の間である。強大な陽気の下方に陰気が進入しており、風を象徴し、性は入ることである。
離:夏至 太陽がもっとも高いところまで昇り、内陰外陽で、光芒が四方に放射することを象徴する。南方に位置し、季節は夏至であり、その性は麗である。
坤:立秋 陰気が並び、地を象徴し、万物を養育する使命を担い、西南に位置し、季節は夏と秋の間にある。
兌:秋分 秋を象徴する。まさに果実が累々と積み重なり、万物が喜ぶ季節であって真西に位置する。また沢でもある。
乾:立冬 太陽が沈む西北に位置しており、まさに明と暗、陰と陽があがいて交代する時であり、秋と冬の間にあり、性は健である。
坎:冬至 太陽が完全に沈み、万物が疲労困憊し、急速の時でもある。方位は真北、性は険陥、季節は冬である。
艮:立春 東北に位置し、暗黒がまもなく過ぎ去り、光明がじきに訪れ、万物がついに復活し、この卦ですべて完成する。その性は正で、冬と春の間である。