中国最古の医学書である「黄帝内経」(こうていだいけい、こうていだいきょう、こうていないけい)のは黄帝(こうてい)とは、神話伝説上では、三皇の治世を継ぎ、中国を統治した五帝の最初の帝であるとされる。また、三皇のうちに数えられることもあります。(紀元前2510年~紀元前2448年) 
 

 

 

 

 
黄帝は幼少の頃から聡明で、賢く成長してからは、人々に敬愛され帝王に推戴されました。黄帝内経は、陰陽五行説にのっとって記述されていて、「史記」には、陰陽五行説は前漢時代に黄帝が定めたと記述がされています。2011年、ユネスコが主催する世界記録遺産にも登録されました。その内容は黄帝と師の岐伯との問答の形で東洋中国医学の思想、養生のことを語った古典名著です。
 
 
この本は「素問」と「霊枢」と2種類あり、内容は医学にかぎらず、易学、天候学、星座学、気学、薬学、運命学と広くさまざまな分野に及び、より実践的に記述されています。そして現代でも応用され医学書というより科学書と呼ぶべきであるという意見もあって、道教にとっても原典の一つとされています。
 
 
 
ここで有名な言葉が出て来ますが、

「聖人は既病を治すのではなく、未病を治す」

既病(きびょう)とは、既に症状が出ている状態。『黄帝内経』では未病とは病気(病原体)は体内にあるのに、症状が体表面に出ていない、しかし治療しなければ早晩発症が必至な状態をさします。
 
既病(きびょう)は、既に症状が出てしまった状態もいい、今回の世界中の騒動の生活習慣の背景を察すると、「未病も気づかず、既病を多くが発し、疑心暗鬼を大量に生じさせてしまった」そんな所感を思います。
 
「素問」の上古天真論には、こうあります。
 
昔の聖人は民にこう教えました。自然から来る寒気、乾燥、湿気、暑気の「風邪の気」は外邪となって、いろいろ人体に影響を及ぼし、特に春夏のような生命力に満ち溢れた「陽気の働き」が正常に機能するようにしてあげれば人体の筋肉や皮膚は強い抵抗力を持ち、いくら強い風邪の気でも人体に入り込むことができない。であるから、大事なのは四季の変化に適応して生活することにあります。そうした「衛気」はしっかりと体表を防衛できるようになります。
 
昔によく長生きを楽しんでいた人は四季の変化と養生学、「養生:春養生 夏養長 秋養収 冬養蔵」のことをよく心得、四時陰陽に応じて暮らしていました、彼らには飲食に節度があり、寝起きは規則正しく、無理な力使いをしなかった、そうすることで心身とも健やかで、100年の寿命を全うできました。
 
※私の今回の騒動を垣間見ながら所感としては、リアルタイム現代の多くの方々が肺炎騒動を恐れ過ごすようになっていました、世界中の方々のライフワークを想像したりしてみると、ワクチンがすぐにどうとか、という論議より、私自身の今すぐに行えることは、ここを機会に多くの方々が、大切な生命力と免疫力を自ずから正しく自然に高めていくことが一番よいことだと教えてくれると思います。
 
 
そして臓器の働きにおいては「霊枢」の中から「決気」の箇所を紹介します。
 
黄帝内経の考え方では、人体には「気」だけではなく「精」「気」「津」「液」「血」「脈」と6分類して考えていきます。
 
「精」は、食物から取り込んだ栄養が人体に入り、五臓六腑での吸収、不要な老廃物の排出が行われていきます。
「気」は、特に上焦(心肺機能)の働きで肺の気化作用と心臓の流動化作用がはたらき水穀の精微となり、全身に巡らされます。
「津」は、皮膚を潤し、汗となって皮膚の毛穴から出てくる水分が「津」です。
「液」は、水穀の精微が骨に染み込んで関節を充実させる作用を持ち、脳にも注がれ脳髄を滋養で満たす。その潤滑油のようなものが「液」です。
「血」は、中焦の働きで水穀の精微を汲み上げて色を赤く変化させて「血」になります。
「脈」は、栄気を納めて全身への通り道となってできるものが「脈」になります。
 
やはり感じるのは、元気な心身であるうちに、その上のステップを目指して、こうした2000年以上前に確立された考え方を基準の元に、太極拳、中国武術、華侘五禽戯を含む健身気功運動は「意識運動:脳」「呼吸運動:肺」「全身運動:心臓」の活性化が可能です。
 
そうした身体づくり活動に合わせて、5大栄養素である、ビタミン、鉄分ミネラル、たんぱく質、糖質、脂質配合とバランスの良い食事内容を体内に取り込み、ゆっくりと深く心地よい睡眠を取れば、
 
必ず、自然体に信頼があって常に安心感覚は身近に感じ続けられるようになります。
 
東京新聞には以下の記事が配信されていますが、関東首都圏はもう少し忍耐しましょう。
 
 
宜しくお願い致します。