昨日は「東京都中小企業家同友会」での研修会でした。
今回の内容は「健身気功 五禽戯」「養生十八法」「伝統華侘五禽戯13式」
理論講習会は「太極拳のルーツと成り立ち」と「十三勢」の意味。最期は「太極拳推手」の体験会を行いました。
「東京都中小企業家同友会」での研修の2時間は、毎回いつも内容もしっかり「質の高いもの」をと準備して頑張っています。
「太極拳のルーツと成り立ち」では、私も35年前に来日された折に指導を受けた
”太極拳”の陳家溝源流、陳氏太極拳 第19世「陳正雷」老師のテキスト「陳氏太極拳剣刀」の中から、
”陳氏太極拳概術”の中に、太極拳成立の歴史のプロセスで
「導引吐納術」と淮南子にある「六禽戯」
それを改変して出来た「華侘五禽戯」からの影響受けて出来て来た関連性がきちんと書かれています。
実際に皆さんにその部分を見せながら行いました。
そういうことも含めて私達の活動では、「導引吐納術」「五禽戯」を合わせて成立プロセスの古い順番から、
レッスンを行い”太極拳”の「学術文化」としての重要性も理解して指導を行っています。
その中で知って欲しかったことは、日本国内にある多くの「太極拳」を行っている方々には、まったく知られていない。
”太極拳文化”のとても重要な三要素の融合、
そこで「武芸は攻防動作」「予防体育は養生・養性」「思想哲学は道家思想」
「武芸」「予防体育」「思想哲学」をしっかりと合わせて行っています。
やはり真剣に一所懸命に自分の人生で行って来て、何度も中国との往来で身に着けた能力で行う私の”太極拳”と
世間に広められてしまいましたが、
”不完全あるいは不健全すぎる太極拳”が広められた現代日本社会の現実を感じます。
多くの方々はすぐに忘れてしまいますが、
かつてにあった日本国内の社会問題、「捏造ダイエット」「耐震偽装マンション販売」
そして昨年の相撲に始まり、レスリング、ボクシング、体操など「スポーツ団体の不祥事の数々」
日本国内にある太極拳の中で、
「攻防動作のできない、知らない武芸」
「養生・養性を知らず、予防体育どころか心身の不健全な指導者」
「道家思想に限らず、思想哲学に興味のない練習者」
最近は、フィットネス・スポーツクラブでも太極拳は、週1の枠だけになる場合が多く、
代替レッスンの「プレコリオ」に変えられてしまい需要が低くなっていることに実は危惧を持っています。
昨日は、そういうことも含めて今の印象として「歪められる事実」の広がる日本国内の太極拳活動の改革と、
新時代型普及活動を私は行っています。
本来は、正しい太極拳「武芸は攻防動作」「予防体育は養生・養性」「思想哲学は道家思想」の3要素の融合した活動は、
景気の悪化したまま復活できず、「人生100年時代」に突入しましたが、
知性ひとつ、身ひとつで大いに太極拳活動は日本で役立つ確信を持っています。
やっぱり判って下さる皆様は、解って下さる。
それが長い時間をかけて修練して来た一人として、本当に嬉しいです。皆様、有難う御座いました!
多くの皆さんの本物志向の方々に「太極拳文化」を知って頂き、今後の普及発展にも一緒に頑張って行きたいと思います。