先週の練習には、ロシアから一時帰国していた 長久保露世くんが練習に来ました。

 

 

長久保露世くんはロシア生まれで、お母さんがロシア人で、小学2年生の時に日本に来ました。

 

彼の叔父さんが中国武術の道場を運営していて、4歳から武術を始めていました、

 

しかしながら本場中国での学ぶチャンスがなかったのですが、私のところで基本功からシンプルに練習し、

 

2012年からの新生武術隊設立のチームメンバーに入り、2013年香港国際武術大会、2015年シンガポール国際武術大会と、

 

私達のスタイルでも行っている、日本では知られていない「伝統中国武術 国際競技ルール競技」で頑張って来ました。

 

 

 

 

彼の持ち味を発揮し、選手育成のモデルパターンとして「10代」「20代」「30代」の選手養成を図って来ましたが、

 

「10代」はやはり進学や就職などの影響で、途中で挫折してしまうことが多かったのですが、

 

彼は、小さな頃から真剣に武術に打ち込んで来たこともあり、感性が豊かで、非常に繊細な感覚の持ち主でもありました。

 

誰もが知るところの、現行の日本社会の環境では、学校に進学しても、武術をやりたい環境でも相応しいところもなく、

 

彼の「武術の夢」において、実際に実現すべき将来へのビジョンを通常の日本国内の生活環境では難しく、

 

やはり将来性のある中国への留学を図ろうと、2016年に上海復旦大学武術協会で研修し、

 

長期留学のために入学試験も受けて合格しましたが、

 

やはり彼のお母さんからの心配があって、生まれ育ったロシアへ留学することになりました。

 

 

 

 

 

現在の中国武術の国際化の状況では、昨年決まった「2024年 パリ五輪」でのオリンピック項目実現化に向けての

 

準備をすすめているところで、

 

今現在のロシア国内では本場中国と同じ「オリンピック種目競技」と同列に扱われていて、

 

「武術:WUSHU」の競技選手特待生となり、昨年の2017年の秋に17歳でモスクワの大学に入学出来ました。

 

 

 

 

時折、ロシアにいながらでもIT経由で、ロシアでの練習の映像や、練習方法を教えて欲しいとか、

 

メッセージを送って来てくれたので、そうしたところでもいろいろと指導やアドバイスを送りながら、

 

彼は「ロシア モスクワ武術の星 2018年大会:Moscow Wushu Stars 2018」の出場権をロシア武術チームの一員として取り、

 

初出場ながら、大会で記念すべき「刀術:3位銅メダル」「伝統拳術 鷹爪拳:3位銅メダル」の2つのメダルを獲得しました。

 

 

 

 

 

 

 

ロセイくん、本当におめでとう!!

 

モスクワの大学を卒業して日本に帰って来る時には 一緒に武術発展の仕事を手伝ってもらい、

 

共に、頑張って「新時代 日本武術活動界」を盛り上げられると確信をしました。

 

今年の8月には、帰省で日本に帰ってくるそうなので、

 

逞しくなった彼を「武術ジャパンカップ2018年大会」や私達の「第10回 中国武術・健身気功交流会」で、

 

皆さんの前で頑張ってもらおうと思います。

 

大会入場式

表彰式

 

↓5年前 2013年3月、鎌倉での野外太極拳練習交流会にて、一番右端がロセイくん(笑)

 

2013年鎌倉ハイキング&野外太極拳練習交流会

 

私にとっては、とても頼もしい存在に育ってくれました。

 

そして今現在に武術院で頑張っている小学生の子供達も彼に続いて欲しいと思います。

 

明るい未来は、自分達が構築しよう!

 

将来が非常に楽しみです。