2017年の新年度になって武術活動全体に活気もあって活発になって来ました。
これまでの積み重ねが生きて来て、昨日の日曜日も午前の野外太極拳も午後の武術隊・武術班も大いに練習が盛り上がっていて、本当に楽しい一日でした。
これまでに私達は、本場の中国大陸方式を、現代日本社会環境に合わせてアレンジして多くの試行錯誤を繰り返しやって来て、
今現在が一番いいシステムになって、毎年毎年に各々で目標もできて、本当にいい武術活動が行えています。
その中で大事にしたいことは「太極拳を行える」ということは、どういうことか、
ということをお話すると、
武術運動の中で太極拳は、
「武芸:攻防技術」「養生:予防医学の体育運動」「思想哲学:精神強化訓練」が、融合し完成したものです。
中でも重要なのは、
武術運動の特徴でもある、
「意識運動」「呼吸運動」「全身運動」を本当にしっかりと行えることです。
「意識運動」というのは、当然に大脳における有意識感覚を高められるので、
大脳の記憶力(過去からの記憶、そして毎回の練功時に新しく刻まれていく記憶)の強化になり、
当然、そういう積み重ねを行っていけば想像力、創造力も高まり、
自分自身のすべてにおける将来設計や展開をイメージしやすくなり、
様々な事象において実現していく能力が高まります。
「呼吸運動」では、今現在の春の時候三段階めから、初夏へ移行していく夏の1段階めで、
肺の春~夏型意識での機能強化によって、鼻呼吸での意識も向上し、嗅覚が活性化していくことで、
自然の新緑の空気をも感知出来て、脳は心地よく更に感覚が活性化します。
「全身運動」を行うことでは、
身体全体の血液循環が高まり、人間の身体は60%以上が水分ですから、
その古い水分と、新しい水分とが交換されていき、同時に体からの老廃物が排出されていき、
新しい細胞がどんどん作られて、古い細胞も新しいものへと、どんどんと入れ替わり、
発汗作用が高まることで、皮膚呼吸のはたらきも向上し、
身体全身の心身感覚すべてが、新しく清々しいものに感じられるようになります。
そういう実感を脳や体全体が直観で理解できるようになりますから、
心身への信頼感は強くなり、
一年間でのバロメーター感覚になる「基準感覚」を構築できるようになります。
そうした「基準感覚」に年間を通して、いつも共通認識を持てるようになるので、
一緒に練功を行う人たち全員で、「心強さ」を実感し、みんなで安心感が広まり、
そのことから練習活動全体に活気に溢れ、
自信ある皆さん同士での活動は本当に活気に溢れ、明るさや楽しさを共有できて、
良質な人間関係が構築されていき 生き甲斐や、やり甲斐も高まり、
毎年毎年にこの時期は、
大自然のはたらきと同様に「生命力の力強さ」に誇りを持てるようになります。
こうした積み重ねは、毎年毎年に成長し、
指導陣だけでなく、ベテランのメンバーや新メンバーも全体に大きな自信が付いていきます。
こうした活動は、今の社会問題を大きくさせてしまった「現代日本社会」に一番大切だと実感しています。
私の所感では、
私達のような「武術」「太極拳」「健身気功」をすべて一緒に活動で活かせる社会になっていけば、
この問題の多い現代日本社会でも有意義に楽しく過ごせるようになります。
今年もまた多くの楽しみが沸いて来ましたので、
大いに頑張っていきます。
よろしくお願い致します。