夏の富士


世の中には「権威主義」のようなものが沢山あります。

それは何かしら、とてつもなく凄いように見えて、実は実際は、

そんなものではない、というような錯覚を感じさせるものがあります。


日本人の多くは、外に出ないで、身内な世界観にこもりがちに感じています。

こうして長く、本場の中国武術界と一緒に長い年月を経てやって来ると、

日本国内における、武術系、太極拳系、健身気功系での活動を見ると、

とても小さな範囲内や、とても小さな価値観を重要視し過ぎたりしているようです。


やっぱり本場の中国大陸で鍛えられれば、

自分がもっと成長して、もっと大きくなって、

何時、どんな場所でも、何でもできるような「人間」になろう、

と考えるようになり、そういう考え方や生き方を、行うようになります。


誰でも学校にいる時は、同じクラス、同じ学年、同じ学校。

社会に出れば、同じ配属、同じ入社期、同じ会社。


そうした共有感は誰でもあると思います。

当然私にも、そういう感覚はありました。


「こうでなければならない」「こうであらねばならない」

そういう認識も起こると思います。


中国大陸で鍛えられると、

「こうでなければならない、とは限らない、これもある」

「こうである、とは限らない、こうもある」


そういうことが沢山あって、自分の可能性というものが、

どんどんと膨らんで、

何でもチャレンジしていく考え方になっていきます。


そこで日本で、積極的にどんどんと行っていくと、

やはり途中で、

「こうでなければならない」「こうであらねばならない」

という考え方の人とは、意識が合わなくなって来ます。


最近感じるのは、やはり日本人は似たりよったりの考え方で、

同調を好む傾向があって、

同調しないものには、排他的意識が起こり易いようです。


私はそういうものには慣れているので、

まったく気にしないで、更にどんどんとやって行きます。


考え方としては、

「長いものには巻かれろ→長いものには巻かれない」

短いものにもいいものがたくさんある。


「寄らば大樹の陰→大樹の陰には寄らない」

大樹の陰に寄っても、あまりいいことはないことが多い。

小さな樹木でも陰にいられて、心地良ければそこがいい。


中国大陸的で、こうした感覚は常日頃から働いています。

最近感じるのは、日本国内には、わざと意図的に「権威的」に振舞うことで、

重要に見せかけるものが多かったと感じています。


近頃で一番印象的なものは「医学界」という権威で、

「○○病」は○○な人が危ない、「○○病」になってしまったら、○○な治療をしなければならない、

「○○病」は○○病院の○○医師が、その世界の権威で、とても良い治療を受けられる。

そういうものが、沢山ありました。

ここ4年間の最新医科学のスーパー・コンピューターを用いたデータ分析結果での「医学」では、

生活習慣病7大疾患は、運動不足と偏った食習慣が原因であり、それに睡眠不足とか、ストレス、喫煙などが絡んで来て、20~30年間の積み重ねで起こり易い、という最終結果が出ました。

ですから、医学界の権威はあまり関係がなくて、

各自各自が質の良い運動をして、食事はビタミンやミネラルを多く執り、動物性タンパク質と炭水化物を少なくしていれば良くて、睡眠もしっかり取れば誰でも、生活習慣病7大疾患には罹らない、

そういうことまで判っています。

そのためにちょうど10年ぐらい前から「食育の重要性」を訴えるようになっていたのは、それが原因だったことが判ります。

しかしながら、おそらく当時から原因は判っていて、ここに来るまで「はっきり言わなかった理由」は、

おそらく医学界の権威主義や、そういった外食産業の企業からの影響があったことを考えます。

※原因をはっきり言われると、それらを嫌がる業界があるからです。

私は元々、こうした武術体質が13歳から完全に出来上がっていたために、

少年時代から「心身に悪影響」を感じるものは、いつも敬遠していました。

時間が経って、今思うと、

「権威主義」を気にしない性癖が、良くも悪くもあったと思います。

良かった理由は、武術界でもそうですが、

日本によくある武術活動組織は、内容も水準もあまり大したものでもない、ということが、

もう20代で完全に理解していて、そうしたものを気にしないで、

質の高い本場の中国武術スタイルで行うことが出来て、

今のライフワークも充実していて、良かったことです。


悪かったことは、そういう「権威主義を気にしない」アクションを平然と執ると、

「どうして君は言うことを聞こうとしないんだ」

というような、どちらかといえば嫌がらせか、「洗脳されるべき」のような、

姿勢でやられます。


しかしながら時間が経てば、必ず結果というのは出るもので、

自分自身の直感は、磨かれて来るもので、

大体感覚的には的中します。


おそらく戦後の日本社会には、そういうものが沢山あって、

私は中国と長く付き合い見て来たことで、

考え方が、囚われない思考を最優先するようになりました。


中国大陸で学び、鍛えられたことは「可能性は自分の中に無限大にある」

というものでした。


こうして問題多き現代日本社会で、有意義に楽しく生きていくうえでは、

非常に良かったです。


そのために私は「多くの皆さんの無限大にある可能性」を信じています。

武術系、太極拳系、健身気功系、項目は跨っても更に大丈夫です。


逆に、今の世の中には、

「多くの皆さんの無限大にある可能性」を潰していくようなものが多いです。

それも間違った「権威主義」にあることを知っています。


そういうこともあって、

まだまだ大きな可能性のために尽力したいと思います。

チャンスはいっぱい皆さんにあります。


頑張りましょう!