今日から6月に入りました、9/4(日)2016年 中国武術文化交流大会のエントリーの受付けを始めます。

今大会は本当のタイトルは、

「2016年中国武术文化交流大会 龙身蛇形太极拳暨传统武术邀请赛」という長い名前だったのですが、日本語:日本人感覚では伝わりにくいこともあり、

シンプルに「2016年 中国武術文化交流大会」のみにしました。

「龙身蛇形太极拳暨传统武术邀请赛」は日本語で翻訳すると「龍身蛇形太極拳と伝統中国武術招待試合」

という感じの表現になります。

(※本来の中国武術文化を中国語原文で知ると、あ~なるほど、というのが多いですが日本へ伝えるのが言葉数が増えすぎてひと苦労・・がよくあります)

おそらく日本で知っている人は少ないと思いますが、国際普及の中国武術界での一般常識的なものですが、1985年に初めて国際武術連合会が成立して、その結成式典を兼ねて開催されたのが「1985年西安国际武术邀请赛」でした。

中国武術協会が1974年から世界普及ツアーを開始して、10年の成果を集めるために1984年に武漢で先に太極拳での国際招待試合を行い、そして翌年の1985年の武術項目全般の招待試合を開催しました。

それから第2回が天津大会となり、今は高難度競技ルールでも行っている国際武術競技大会にと繋がっています。

一般意識感覚での中国武術界では、海外への普及パターンでも一つの「方法」が実は確立されていて大方はこれに遵守しています。

実は、昨年12月に「2015年 上海 龙身蛇形太极拳暨传统武术邀请赛」が開催され、

「2015年 高東杯 龍身蛇形太極拳・伝統武術大会」

そして6月25日に開催される上海の武術大会があり、

"緑地集団杯"上海市企事業単位 武術太極拳大会

そこで上海と横浜は友好都市であるということもあって、現在は上海武術協会の重鎮になった中国武術八段 花妙林老師と復旦大学武術協会日本分部、上海龍身蛇形太極拳日本分部設立の記念の武術大会として今後の交流を深めていくことが主旨で今大会「邀请赛」を共同開催をすることになりました。

(※今年の2月に中国武術協会の新しい主席「張秋平さん」は上海体育学院出身で、これからの中国武術界の新時代をリードする中枢の運営陣は、政治力を用いる北京出身系から経済的発展のある上海、浙江省の出身系へ移りました)

国家体育総局武術運動管理中心主任 中国武術協会新主席 張秋平さんの講話

そして中国大陸では日本ではポピュラーな「ユーチューブ」が閲覧できないこともあり、今回の上海の先生方と武術隊選手の来日でいろいろと日本国内の武術事情を自分達で実際にいろいろと自由に調査をしてみたい、という視察の意向もあります。

2016年 中国武術文化交流大会


龍身蛇形太極拳 拳術 器械 伝統拳術 伝統器械 対練 双人または集団の武術競技会

個人項目 2分以内 集団、太極拳/健身気功項目 6分以内


私は2002年~2012年まで「上海国際武術博覧会」の大会組織委員を務めていて、競技ルールは中国伝統武術競技ルール、大会形式は博覧会スタイルの縮小版として港北公会堂で行います。

エントリーフォームには大会出場者は年代を男性は(M)女性(F)を付けて横に10代は「1」20代は「2」30代は「3」40代は「4」50代は「5」というように伝統武術競技ルールでは出場者の年代を付けます。

例えば「龍身蛇形太極拳 横浜太郎 M4(男性40代)」「自選長拳 横浜一郎 M1(男性10代)」「中国武術段位制 陳式太極拳三段 単対練 東京花子 F5(女性50代)」「楊式簡化太極拳24式 長島茂子 F6(女性60代)」

というようになります。

順番では「種目、名前、識別番号」という感じで、点数が同点になった場合の判断で参考基準に適用されます(今回は日本人感覚も考慮して、年代を入れたくない方は入れなくてもいいです)

今回は今までに誰も行ったことのないスタイルの大会運営なのですが、雰囲気はコンペティションというチェックを厳しくする感じより、皆さんが伸び伸びと行う方がよいコンクールの方が感覚的に近いと思います。

今大会は、2012年から昨年2015年まで伝統武術競技ルールでの国際大会の普及期間を経て日本国内での初開催イベントです。

そして今回以後は研修ツアーは2年後、国際大会は昨年までがオリンピック項目化への普及イベントとして行っていましたが今年からは上海武術協会では上海市武術大会に力を入れていくこともあり、圧倒的多数の中国人選手参加者の多い中でチャレンジするようになっていきますので、

今回はグッドタイミングで来日される上海武術協会側からの意向を頂いた「邀请赛:招待試合」

なので、この千載一遇で絶好のチャンスを逃すと、上海市武術大会は来年の開催期間はまだ未定で、今年5月に上海で開催した技能検定でも早くて2年後になるので、今回の技能資格取得や検定の機会を私が初めて「国际武术比赛 总办人主任:国際武術大会ディレクター」を引き受けたのはそのためもあります。

(日本によくありがちな、後の祭り、にならないようにしましょう)

今大会の成果の様子見で評判がよければ、日本国内の何処へでも 地方遠征で内容は同様に「本場スタイルの国際武術大会」の出張運営をも勘案しています。

大会の進行も中国上海武術協会審判団との共同で進めていくので、本場スタイルの大会を皆さんで一緒に楽しんで欲しいと思います。


そして大事なことは「中国武術」は日本のものではなく、「中国」なので「中国式」を意識しなければ絶対に理解や修得もできない事実があると思います。

私の感覚での経験は日本社会や普通日本人感覚では「遠慮第一」「後で・・」「集団行動主義」というのが一般ですが、今や国際経済を牽引する「中国スタイル」は「積極的」「率先」「独立した個人主義」というのが必須の成功パターンです。

(※実は国際感覚からすると、先手必勝が一番確実で、日本人特有の感覚では、これは美徳にもあるかも知れませんが勝ちを譲るのは、強者であって勝利者の存在のみができる美学意識で、チャンスに恵まれず、強者でも勝利者ではない立場の場合に基本的に、もっと頑張るには率先、積極的が重要だと経験的に思っています)

実は、これも自らへの「先行投資」でもあり、中国式は何でも先ず「誰よりも早く、自分から率先して自分に賭けて、努力・実行して、純粋でより良い結果を求めていく」のが基本の意識感覚です。

(※いつまでも、みんなと一緒ただ同じようなことを皆でやって、圧倒的多数が得るのは、骨折り損のくたびれ儲け、それしかない集団行動主義の群れから離れないと、成功のチャンスはやって来ないのです。実は一部分の人達にはその結果が実はいいのでは!?)

日本にいて、今現在の世界経済の最先端を走る中国上海スタイルの感覚を知りたい方は、今回はどんどんと「積極的」に我こそが、このだらだらと閉塞感の長くある集団的な日本社会を打ち破る意味合いでも、いい未来を切り開くための「先行」で頑張って欲しいと思います。

よろしくお願い致します。