春爛漫2

春爛漫

昨日の日曜日から武術院スタイルでの新年度式の初練習でしたが、午前中は雨天のために野外太極拳の練習は中止になりました。

しかしながら太極拳の練習スタイルはもう前倒しで始めているので、前半は準備運動、龍身蛇形太極拳の基本功~組み合わせ練習、そして套路(中国式でいう型のこと)を全部通す(全套)を行っていきます。

中盤は養生導引術(気功体操)後半は各々の項目の練習です。

後半では、今までにやってきた中国武術段位制套路の一段、二段、三段や陳式太極拳養生功18式、推手など、それぞれの「太極拳」の技能の向上に、その時に必要と感じたものを各自の「功夫」を高めるための練習を行っていきます。

これは、何故に行うか、という理由は一般的な日本の社会環境では集団意識での行動による影響で、「各自の判断で素早く必要なことを行っていく」感覚を鍛えることが環境的にできないことがあります。

これは今までのような世界第2位の日本、第1位のアメリカでやってきた高度経済成長時代の産物で、皆さんがご存知のように「皆で同じことをやっていればよかった」という時代ではよかったのですが、

今現在はリアルタイムで高度経済成長時代式は終焉を迎え、各自各自のベスト・ミックスの意識で何でも確実に素早くやっていかなければならない時代になりました。

そうした今の日本の時代の流れでは「中国式」は、とてもうまくいくと感じています。しかしながら中国は合う人と絶対に合わない人とに判れるので、私達の練習活動の中でやっていけば、いいシミュレーションになると思ったからです。

午後は武術班の全体練習で昨日はいいペースで流れていたのでとてもよかったです。

最初は準備運動、3大手型のトレーニング、そして武術基本功。

基本功では、腿法、拳法の長打(長拳)と短打の単練と対打。

長拳の練習では、自選長拳組、三段、二段、一段の段位規定組の順番で行い、

練習しながら各自で「見学」をしながら進行していく方法を執っていきます。


内容は1週目、2週目、3週目、4週目と毎週部分部分を変えていくことで、

1ヶ月で全体の練習をしていくことができるようになります。

※しかしながら毎週2週目しか参加しないと毎回変化がなくいつも同じ内容になります(笑)

こうすることで、それぞれのご自身にあった段階レベルで安心して練習しながら、

だんだんとステップアップの実感を全員で感じられるようになります。


そして長拳の跳躍動作は一段の人は箭弾(弾腿の跳躍版)、二段は翻身跳、三段~四段が騰空飛脚と旋風脚です。

五段は騰空擺蓮と側手翻、六段が側空翻、旋子、旋子転腿、騰空側端腿、2回以上の連続。

という段階で行います。




そして後半は各自の項目練習で判れて、希望者はこれからは八卦掌の基本功を行っていきます。

河北省の伝統拳術「陰陽八盤掌」から、伝承を受けた薫海川によって創編され北京で広められた「八卦掌」の伝統系スタイルでの動画資料。




八卦掌は基本功を行っていき、GW期間の研修で学ぶ套路(型)を新しく取り入れる私達の規定套路として今後行っていきますので、

次世代の新時代的スタートでもあります。

そして練習後は解散し、私は地元ラジウム鉱泉行きで終了と、最高のコースです(笑)


これからは、このシステムを標準として規定化していくことで、

私達のスタイルは一貫していくので、スポーツクラブでのスクール教室も同様にしていけば、

中国の武術専門学校スタイルと同じようにフランチャイズ化になります。

(※太極拳と健身気功はもう既にカリキュラムが完成しスタートしています)


こうして時間をかけて、確実にやっていけば2~3年後には交流会の段位考評会でも、

皆さんが上達して国際大会の段位試験でも合格できると思います。

そして5年後ぐらいに合格した人がインストラクター兼考評員の日本版となってやっていけば、

ヨーロッパでもアメリカでもアジア諸国でも確立出来た「国際中国武術段位制」日本版が完成すると思います。

今単独でもできますが、長い目で多くの発展を考えると時間をかけてやっていく道が一番だと、

これまでの経験で感じました。


※やっぱり中国式でずっと彼等と同じペースでやっていくのは大変です(笑)






ですから皆さんにもチャンスになりますし、私はプロデュース面でも大いに勉強になるので、

ベストだと思っています。


そして従来的な武術関係者の世界観ではなく、

フィットネスでエアロビック・エクササイズや格闘技系エクササイズ出身でも、

ヨガでもバレエ、あるいは体操、新体操の皆さんのステップアップに新時代的に武術をこれから大いに活かしても面白いと感じています。

※陸上は武井壮さんがテレビ番組の企画で武術へチャレンジしていて、とても苦しんでいたので大変かも知れません・・

とりあえずは新年度の始まり、楽しく頑張っていきたいと思います。


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