桜

今日から新年度がスタートします。

新しい期待感なども出て来ると思うので、今年は日本国内だけでなく、国際的にも大きな時代の変革の流れが動き出す予感も感じているので、私自身は楽しみにしています。

国家体育総局 武術中心2016年武術活動計画

今年2016年は本場の中国武術界(国家体育総局武術中心)は昨年に行われた2020年東京オリンピック追加項目化での落選を受けて、更にレベルアップを図るために全体項目での試験的なイベントを沢山企画していることが判ります。

国際政財界の動きを含めて、今年のリオ五輪が終了してから、ちょうど来年に行われる2024年五輪開催地の招致活動と合わせて、新規の五輪項目正式種目化への準備を含めて今年の中国は国内の武術活動に意識が集中しており、

ヨーロッパやアメリカでも各国内でのボトムアップの計画になっていることが判ります。

ヨーロッパ武術連合会

アメリカ武術功夫連合会


アメリカとヨーロッパの普及レベルは高く、やはりオリンピック・ムーブメントに本気になっている姿勢が伺えます。

2016年 国際武術審判員セミナー


日本国内は、経済の停滞の問題も含めて「武術:WUSHU」の職業プロフェッショナルとしての普及活動を行える武術選手や指導者、これらの養成機関や専門学校の存在も未だに一つもありません。

若手有望ルーキー選手の高難度競技の動作「側空翻転体360℃」




異常にも感じるようなことですが、何故にそうなった状況なのかは、もう幾度か記述して来たので省略します。

私たち自身のこれからの計画としては、事業に長く携わってきたことで仕事内容をよく知っているスポーツクラブ内でのスクール形態(学校法人としての法律で日本国内は「学校」の表記を使用してはいけないことになっています:スクールはOK)で普及活動を展開し、

「中国武術段位制」国際標準の統一カリキュラムで広めています。
 
日本国内には「中国武術:WUSHU」の正式な認定組織がないために、本場中国国内の専門学校なども今現在はそうなのですが、国際大会そのものが一つの試験会場という位置になっています(今現在は私達も同じ所属単位になっています)

そして様々な武術、太極拳、健身気功の研修場所として今月の下旬から復旦大学武術協会で今回は、これからも長く皆さんが更にレベルアップができるようにと国際大会での2種目めの項目化として伝統拳術一類の「八卦掌」の授業を受けて来ます。

次世代向けの皆さんのための普及項目の導入と考えています。

実は、2年前の2014年から2年かけて「上海 龍身蛇形太極拳 普及チーム」の日本版の実現化を図り、行っていました。

上海 龍身蛇形太極拳 普及チーム


そして今回は研修日程4日めの午前中に龍身蛇形太極拳総部武術館を訪問し、瞿栄良老師や指導部の皆さんから太極拳の指導を受けます。

今回でもう一度、内功や中医学理論と合わせた指導で、今後は更にレベルアップに繋がると思います。

そうすれば、今は国際大会の段位試験項目では、長拳、太極拳、剣術、短棍。自選項目が龍身蛇形太極拳でしたが、今後は八卦掌でも三段~を目指せるようになると思います。


1990年に湖北省武術隊での短期留学トレーニングで一緒だった喩紅琴さんの教学映像。




最近、日本国内の統計局のデータ分析から判ったことですが、問題の起こり得る可能性についてはすべて人口動態に関係していることが判明しました。

1980年代前半に一時期のブームになった太極拳は第1次ベビーブームの団塊の世代に関連していて、カンフーブームは第2次ベビーブームとも繋がっていることが解りました。

(※今現在に40歳以上は7200万人います。65歳以上が3300万人、64歳以下40歳までが3900万人、39歳以下から0歳までが5500万人)

その後、テコンドー、格闘技、サッカー、ヨガとスポーツのブームが動きました。

つまり第1次ベビーブーム&第2次ベビーブームの時代は、中国みたいに、何を流行らしても適当に当たった時代だということでした。

私自身も当時は、そんな統計も判りませんでしたが、とにかく「人は多い」という感触はありました。

つまり私達の少年時代では要求が何でもどんどんと高くなり、熾烈な競争社会で、

その後10年、20年と経つうちに戦後の政府が行ってきた政策としての高度経済成長、そのための人口増加のための政策は自然に収まってきた、ということでした。

思えば私自身は、その習慣が抜けず、手抜きもせずに、中国との往来を31年間行い武術に打ち込んで来たのは幸いしたと本当に実感します。

米国式資本主義社会というのは、何が何でも収益を上げたものだけが勝者と考える世界観なので、今現在の若者たちを囲む社会環境が厳しくなっていくのは当然でしょう。

高校生の考える「身近な課題」

つまり、今の若者世代の上の代はとにかく人間が多く「高齢化も進んでいるので上で詰っている」現状です。

そのために今の若い世代には、教育機関の考え方では多くの情報の詰め込み教育になってしまっていて、それもビジネスターゲット化されている現状なのです。


しかしながら、やはり時間が経つというのは「予想外」の展開になっていくもので、

権力者たちが何をやったとしても、何事も物事は「自然」に展開するもので、日本でもこうしたインターネットの時代になって10年ほどですが、今後の10年は今予測できる者にチャンスが訪れる時代になると思います。

そうした意味で、今までに正式な展開を日本ではあまり行えなかった「武術:WUSHU」は今の若者たちには大いにチャンスがあると思います。

(※しかしながら体得には時間も努力も当然必要です)

今の時代の日本は、平均寿命が既に世界一(男性80歳、女性86歳)で今後も更に延びることが予測されています。

そして現代日本社会でかかりやすい病気の3分の2を占める生活習慣病は「低酸素」「低体温」「高血糖」の体質の人(高カロリー食+運動不足の人)がなってしまう、ということまで最先端の医科学の分析結果から判明しています。

今は、ここまで「答えが判っている時代」となり「心身が健康で高齢化を楽しめる人が勝者」という時代へ移行していくでしょう。

逆に年齢が比較的に上でも、「答えの判らない時代という人」や「太極拳や武術の指導者なのに心身が不健康で高齢化を楽しめない人」には注意という時代ともいえます。

私達の活動で力を入れていくのは、どなたも心身活性化をできる龍身蛇形太極拳、そして今は太極扇子功と合わせて普及を行っています。

計画としては来年2017年か2018年に上海での国際大会が新しく再スタートした時の出場項目として準備しています。

(※上海は私の長くある武術関係者が多いので安心です)

あるいは「少林寺」の国際大会、というリクエストもあるので考えています・・

第11回少林武術節


そして中国武術段位認定を受けたい方。

復旦大学武術協会や武術隊で研修を受けて、職業プロ・インストラクターを目指す方。

あるいは特殊技能・特技として太極拳や伝統気功の華侘五禽戯を身に付けて、ありとあらゆるライフワークに活かす方。

何でも応用が利きます。

今日は4月1日で新年度スタートです。

今年の第9回横浜武術院、中国武術・健身気功交流会は9月4日(日)に開催が決まりました。



そして中国では4月7~10日に雲南省で全中国武術套路冠軍賽(競技会)の伝統拳部門があり、上海の花妙林老師は大会の総審判長でもあるので、

大会の出発前にゴールデン・ウィーク期間の研修の打ち合わせや手続きが、ほぼ全部まとまって今年の主流イベント2つが定まったことは良かったです。

新年度、多くの皆さんに幸多くあることを願っています。

我々も、これからがスタートです、多くの皆さんのための新規武術産業としての進化や活性化へ向けて、楽しく無理なく頑張っていきたいと思います。