
今年2016年は、私の仕事でもある「フィットネス界20周年」です。
この20年間は、本当に日本国内にある本当の「健康問題」とずっと真近に感じて過ごしてやって来ました。
元々は私は東京生まれの東京人で、17年前に横浜市港北区へ引っ越して拠点を変えたので、
都内への指導は今は週に1回です。
フィットネス業界も実はスポーツクラブ系とフィットネスクラブ系とあって、
同じように見えても運営会社の母体の従業員の性格がスポーツ体育会系が「スポーツクラブ系」
どちらかといえば、サービス業でバリバリの肉体トレーニング重視というよりは、
みんなで楽しく過ごすコミュニティスペースの運営というのが「フィットネスクラブ系」だと思います。
20年前はスポーツクラブ系が多くありましたが、最近は午前~午後は圧倒的に年配の皆さんが多い、フィットネスクラブ系に移行している感じがします。
私自身はちょうど両方合わせ持つ面があったので、この仕事は天職だと感じています。
そして自分の性格的にも裏表を使い分けることができないので、
「ありのまま」でできるので楽しく感じています。
しかしながら、ここまで来るのには、いろいろありました。
ある大手からの依頼でやってきたクラブの指導では、
興味のまったくない「サプリメント」の販売に協力してくれ、とかいろいろありました。
でも逆に言う時は「鉄分を補うには、海草類がよく、わかめや昆布、ひじきを取り、ビタミンを補うなら季節で旬の野菜や果物を豊富に取るのいいので、ああいうものは意味がない」とかやってしまい、
クラブによっては、好まれないキャラクターでもあったと思います。
でもこうして時間が経つと、
太極拳や健身気功のプログラムを独自にアレンジして、仕事の質を上げていくことができて、
どんなかたちでも臨機応変に、
レッスンの時間でも、
30分、45分、60分、120分、丸丸1日(笑)でも、
屋内でも屋外でも、楽しくできるようになり、
私は完全に仕事人間・ワーカホリックになってしまっていました。
そういうことで、私は仕事が好きで、
太極拳や健身気功をやっていて本当によかったと実感しています。
そして武術系はスポーツクラブでは土曜日の午後に担当していて、
それ以外は専門教程での武術班で専門家を育成して活動を行っています。
この4年間は、先ず日本国内での武術活動をしている私たちのチームとしての位置や立場を構築することに集中してやってきました。
日本国内の武術事情を長く知る1人として、
今までのようなものではなく、新しい世界観を持つ活動にしようと考えてやって来て、
ようやく今しっかりとしたスタンスを構築できて嬉しく思います。
これからはおそらく国内の武術事情の運営陣の母体の性格がスポーツ体育会系の「スポーツクラブ系」のような存在が、
政財界の意向を受けて動く「行政系」や空手に影響を受けていた「対戦大好き系」
競技志向でのバリバリの肉体トレーニング重視の「スポーツ系」は、
みんなで楽しく過ごすコミュニティスペースの運営の「フィットネスクラブ系」に移行していくことになると思います。
それは、現代日本社会の人口動態を見れば判るように、
40歳以上の7200万人の求めるニーズは、フィットネス系に向かう可能性が非常に大きいと感じるからです。
そういう意味で、私たちのやって来ていた活動は、最先端を行っていると思います。
これから考えているのは、
先ず心身の活性化、身体に自信を着けたら「文化交流」や「競技」などに、少し意識を置いて、
楽しくモチベーションを上げていくことがいいと思っています。
そして「競技」は、まだ本場の競技スタイルは日本で全く知られていないので、
※何故なら当然、多くが日本から全く出ない(笑)
私達の活動でアレンジしていくスタイル(毎年1度開催する交流会)が、
将来的に本場の競技スタイル日本版になっていくと思います。
本当はスポーツクラブ、フィットネスクラブの運営会社同士で協力し合って、
大会イベントを開催して、日本全国のクラブ会員さんたちの大会を企画したら、
絶対当たると思います。
しかしながら問題は「審判団」ですが、
私は上海から恩師の花妙林老師や同期の範燕美さんや陸松庭くんなどの審判団を招請して、まったく新しい審判団を時間をかけて育成して、
5年もやれば、新時代の日本人武術審判が出てくると思います。
そうして日本の各地で国際大会を企画したら、
中国や台湾、香港、韓国や東南アジア勢も参加してくると思います。
それに武術だけでなく、書道、絵画などの芸術に、囲碁や将棋、茶道や華道などの文化交流もあわせたらとても楽しいイベントになるんじゃないか、と思います。
以前に開催された上海国際武術博覧会はそうした特徴を持っていました。
これから先に、フィットネス+養生+武術文化+伝統文化交流+エンターテイメント(映画や漫画、ゲームなどのサブカルチャー)の融合で行えたら楽しいと思います。
今は、そんなことを考えて遠い先への展望を考えています・・・