飛ぶ鳥

今年2016年もスタートし、明日からが3月。

太陽暦でも春、春節を迎えてから3週間、あちらこちらに春の訪れを実感する時候へ来ました。

例年よりも快適なスタートの実感を感じています。

私達は日々、多くの事象に遭遇し、政財界を通じたマスメディアの働きかけが世の中にあって、

我々の生活にも、何かしらの影響を及ぼしています。


私自身は直接の中国武術を通じて31年間の中国大陸との縁が続き、今の私を築けたことへの感謝の念は一瞬たりとも消えません。

そして日本人としての存在も大いに関係があり、現代日本社会での起こる現象に翻弄を受けることが本当に沢山ありました。

今は、多くの皆さんは忘れてしまっていると思いますが、2010年から始まった日中間の政府要人関係の悪化から緊張から発し、

相互国間の国民同士でも関係が悪くなりました。

私自身は当時からずっと昨年ほどまでに、非常に複雑な心理にさせられました。

同時に、米国政府式での自国への愛国心を高める政策での仮想敵国を想定し、マスメディア企業や御用学者を用いた国策の連発を、現日本の政権が対中国への政策を行った悪影響を受けたことは本当に心外でした。

今現在は両国民同士での関係が改善し、嬉しく思っています。

これからも覚えておいて欲しいのは、そうした政府発のプロバガンダ政策で行われると、

本当に敵視国とされた関係者は、全く本来とはかけ離れたはずの事柄でも風評被害を蒙り、

イメージダウンをさせられ、精神面でも大きな負担を強いられる経験をしました。

今こうして想うのは「踏み絵」作戦だったことを感じます。

日本国内では、行ったこともなく、知りもしないのにマスメディア報道でネガティブ・キャンペーンを繰り返されると、

誰もが、その洗脳や影響を受け、そのネガティブ・キャンペーンに載せられ協力体制を組むことになります。

そうなると日本にいる中国人は帰国しか道はない羽目になり、中国で展開する日本企業も撤退し、経済間交流も停滞し、日本にいて活動する中国との連携関係者は「非国民」的扱いをされます。

振り返れば「踏み絵」を踏むのは簡単でした。

マスメディア報道を鵜呑みにして、確認もできない事象に騒いで、悪評を見つけてはすべて罵り、よく判らないけれど盲目的な自国礼賛主義へ走るものです。

その時、私自身は実際の中国武術を通じた生活の中を知り、恩師や練習仲間、中国の皆さんのことを思いました。

そうしたことと、日本で流され続ける報道内容に違和感を感じていました。

判りやすい例では、最近にテレビで陸上選手の人が中国へ行って少林寺周辺の学校や寺で中国武術にチャレンジされた番組があって、結構多くの皆さんが関心を持ってくれていました。

後々で、その番組を見たところ、河南省の武術学校でしたが、雰囲気も練習内容もあまり実質が変わっていなくて、ある意味面白かったです(※自分もああした武術学校の中で修練を積んできました)




私は一時期、太極拳の会員さんが「中国って怖いところ、中国人はいつも怒っているみたい」

と私に聞いてくる方々が多くありました。

私は「自分は16歳から往来を始めて、1人で自由に中国国内も列車で移動したりしましたが怖い思いはしたことがない、中国人は怒っているのではなくて、相手に伝えたいことでの表現が大きいだけ」と答えました。

大体、多くは私の言説に不審の眼を向けられるようなことがあり、

そういう時にいつも不本意さを思いました。

同時に「そうか、今の日本国民の多くはマスコミの報道の内容は何でも信用するんだ、右といえば右、左といえば左、何でも信じこむ。当然にオレオレ詐欺、耐震マンション偽装販売、捏造ダイエット番組、安倍政権の戦争法案、何でも騙される。騙されないと変人扱いか、今回の自分は非国民か・・」

そんなことがいつも頭をよぎりました。

そして2010年から始まった日中間の険悪間も、2014年秋の北京APEC以降、

世界の政財界でのリーダーシップで中国とロシアが大きな原動力になる存在が確定し、

昨年の2015年の一年間で、日本国内の世論は180度転回が変わりました。

中には変わっていることすら気付いていない人達を沢山見ています、それよりも逆に経済界は

「中国の皆さんはみんな気前が良くて、いいお客様!」

になっています。

電車広告にも「中国語」入り(笑)

広告

私は一時期に教え子たちの前で「中国の人のどこが怖いんだ。それよりも日本国内の貧困の問題とか自殺とか、イジメとかは怖くないのか。日本の方が怖い、日本人が怖い」とつぶやいたことがありました。

※最近の「保育園に落ちた日本死ね」の話題にも冷静になってみて感じて欲しいと思います。

でも、今現在がこうして落ち着いて、

長き歴史交流のある日本と中国の関係が「普通」に戻り、安心をしています。

ただそれだけなのですが、私は安堵感を感じました。

先日に鎌倉を訪れて、ゆっくり考えたり、自分の持つ日本人的精神の原点を考えたりしていました。

やはり、その時に感謝したいのは、

広い範囲で音楽や芸術などの「日本の文化」

「日本の自然」の美しさでした。

そして鎌倉や三浦半島や、横浜で住む地域でも普通の暮らしを頑張っている普通素朴な「日本人」の皆さんでした。

※電車広告で雑誌の「ウェッジ」では見出しのタイトル「政権主導の米国流ガバナンスが企業を弱くする」

ウェッジ最新号

もうこれからは、おそらく現在の日本の政財界も対中国への敵対行為から始まるキャンペーンはあまりしなくなると思うので、厄介ごとのとばっちりを受けないので、ひと安心をします。

そして多くの思考の余裕のない日本人も気をつけないと、

政財界発が原因と理由で起こった「国内問題」の意識そらしをされるだけでなく、

今もリアルタイムで起こっている同じ横浜市の隣町で見つかった手抜き工事マンションの建て替え問題のことや、

この数年で最新医科学データ分析結果で判明した医学報道では、

生活習慣病7大疾患の原因と理由は「運動不足」と自身での「飲食物」の結果だというもの凄い事実結果があり、

気付くと皆が騙されていて損をしていることにも意識を向けることだと思います。

それだけでも、不運を掴まされないで済むことは多いです。

自分にとっての「中国」の存在は、「武術」を教え鍛えてくれただけでなく、

歴史長き思想哲学、中でも道教・仙人の術をルーツに持つ養生医学、

などを体得できたことで、

この美しい関東地方の海山川が、本場中国よりも質の良好な「水」や「緑」を身近に多くあって、

あまりにもひと筋過ぎて、自分も気付く余裕がありませんでしたが、

大量の中国人観光客が押し寄せている通りに、

実は日本はパラダイスであることの理由まで判明している事実を確認できたことです(笑)


しかし皮肉にも、今現在の日本国内に多くある日本人の問題も多々あり、

だけれども、現在の私にとっての生活の中にある自然環境や心身環境は、最高に想うことがあり、

別の意味での複雑さを感じています・・・