
今日は11月20日金曜日、太陰暦では十月九日。
二十四節季では小雪を迎えます。
思い出すと私の郷里、関東地方の東京多摩地区は川崎市の山を越えると、ずっと盆地が広がり冬は寒く気温が下がると上がらず、夏は暑く気温が上がると下がらずの特徴で、
いつもこの時期が来ると、何かしら先日移動中の電車の車窓から見えた東京の空の色や木々の色に懐かしく思いを馳せます。
思えば少年時代には、無茶をする元々の性格や気性が仇となり、よく体調を崩し、兄弟家族も健康不安を持ち、何かもの哀しい時候と感じていました。
それが、今のこうした究極の健康法の技能や自然哲学理論の中国伝統養生術を究明しようと志し、修得する人生を選んでいったことに運命を思います。
今は以前に住んでいた東京の多摩よりは、風水的に良い環境の横浜に仕事先での縁があり16年前に拠点を移し現在に至ります。
やはり時間が経つというのも大事なことで、今は自然の道理に寄り添い、そうした知恵を活かせるようになれたことに感謝したいと思います。
これからの時候では、全体は冬至へ向けて神気は更に弱まり、太陽の日差しの力も弱くなっていきます。
大地へすべてが回帰していく時期で、
天気:空気:心の様子(気持ち)という総合的での気の性質は「太陰」へと移行します。
人間界では、これからの時期は慌しさが更に増し、1年間の疲れも出て来て日に日に体調不良を訴える方々が多くなり易い季節です。
立冬を過ぎて、ここしばらくは最低気温が13℃ぐらいでしたが、ここ1~2週間ぐらいでは、最低気温10℃を下回る日が出てきます。
ゆっくりと冬の気配が立ち始め、空気の質も乾燥し空は今朝のように冬特有の重い色合いが多くなり、
関節の痛みなども出やすくなり、多くはオーバーコートを着用するほどにになっていきます。
一般的に大衆感覚では余裕がなくなり、意識は自分事だけで目一杯になり、多くは俯いて歩く人が増えて来ます。
つまりは「気遣い」のできる人が少なくなるので、自立や自発意識は宝物になります。
そして東北地方などでは雪が降る便りが届くようになります。
やはりこれからの季節で大事なことは、身体機能の主導権を自分自身がしっかりと握っているかの確認(例えれば操縦桿を持つかどうか)が出来れば、それをバロメーター感覚にして、
安心感がいつも身近にあることで、心身への信頼や拠り所が自然に生まれていきます。
感冒:風邪予防には今迄に高めてきた鼻への意識呼吸力強化の継続、寒気対策としては体温上昇のための導引術、太極拳などの動功の実践、
特に初冬では伝統華侘五禽戯の熊戯などの動作で小腸・大腸をよくほぐし流れをスムーズにしながら内臓脂肪の溜まりにくい体質を作っていきましょう。
時間的にもゆとりを持ち、要領よく、効率よく、効果の大きいライフワークが功を奏します、
「元気を出そう」という感覚より、「元気」を減らさずに心持ちを穏やかに過ごすことが大切だと思います。