健康大長寿のさとづくりフォーラム


先日11月7日(土)に京都府丹後文化会館大ホールで開催された、健康日本21生涯現役フェスティバル 第8回健康大長寿のさとづくりフォーラムの内容をお伝えしたいと思います。

第1部の講演会では「百歳健康長寿の秘けつ集」の完成披露を含む、現在の日本社会におけるシンポジウムが行われました、

第2部では全国ご当地健康体操サミットが行われ、私を含む「伝統華侘五禽戯」の初お披露目のエキシビジョンを行いました。

今後、京丹後市では伝統華侘五禽戯を通じて日中間での友好姉妹都市での文化交流に加えて、地域活動で行う健康体操として取り込みたい、ということが中山泰市長さんから述べられました。

私自身もこれがきっかけとなって地元横浜市でも行政で京丹後市との高齢者同士での健康体操や文化交流などの協力などを行ってもらえたら嬉しいな、と感じました。

私も資料を頂きましたが、この中で「百歳健康長寿の秘けつ集」はとてもいい参考資料になりました。

表紙の方、右:森田きくさん(110歳 京丹後市)左:小国みよさん(109歳 京丹後市)

裏表紙、木村次郎衛門 翁(平成26年天寿を全う、116歳 京丹後市 世界最高齢者 ギネス認定)

百歳健康長寿の秘けつ集

百歳健康長寿の秘けつ集2


この内容は京丹後市に住民票があり、平成26年度に100歳以上になる方104人(男性17人、女性87人)うち93人に調査を実施し、その皆さんの生活習慣や普段からの心がけや物事での考え方などから「人生での教訓」と調査結果を分析しまとめたものです。
 
食事編、運動習慣編、いきがい心編の中では、

食事編では、新鮮な野菜、魚、果物を摂る、バランスよく何でも栄養分を摂る食事となり、

運動習慣では、今の100歳を迎える皆さんの若い時代はスポーツというものが普及していなくて、畑仕事、草取り、家事、散歩という継続した労働習慣がよく身体を動かすうえで重要だった、ということでした。現在はゲート・ボール、ウォーキングを心がけている、ということでした。

いきがい心編では、

家族や地域との団欒などが楽しみになっており、毎日の習慣でも新聞を読む、日誌を書く、短歌や俳句を読む、家庭菜園で野菜を作る、など全体的に、前向きな心がまえで日々を過ごすということでは共通する、ということでした。

百寿者調査の結果では、

①、米寿の頃の健康をできるだけ維持する。

②、物事をよい方へとらえ、将来を明るいものだと考える。

百寿者は、不安を感じにくい、外交的、周囲の人と助け合い、きちんとした人が多い、という特徴がありました。

③、好奇心が旺盛である。

好奇心が旺盛であることは、外交的であることと同様に、家にとじこもらずに外に出るという活動的で積極的な行動と結びついています。

そして身近な人とのおしゃべり、家族との会話、遠出はできなくともデイサービスに行き催し物に参加している等といった活動を行っていることも百寿者の精神的な健康維持に関連していると考えられます。

④、腹6分目を心がけ、好き嫌いなく食べる。

百寿者は食事を規則正しく適量を心がけている、と答えが共通していました。


資料

資料3

資料2


その他、公益財団法人 健康・体力づくり事業財団からの資料で、「認知症予防はカラダづくりから」「健康手帳」「健康づくり」

独立行政法人 国立健康・栄養研究所から、「ココカラ+10プラステン」という小冊子の資料が配布されました。

これらの資料には、私共も日々日本行政組織の健康関連での発表報道にある内容をまとめたもので、質の良い食事、質の良い運動習慣、質の良い睡眠、ストレスを受けないライフスタイルを重視、ということが大切という共通点でまとめてありました。

今回の機会がきっかけで感じた、私の所感では、ほぼここ数年での研究調査内容と合致していて、如何に各世代での生活習慣で、

質の良い生活習慣:ライフスタイルの構築こそが自身の身体の活性化をできるだけでなく、精神的な誇りも保てる、ということが判りました。

そして、逆説的な表現があるのですが、

質の良くない食事、質の良くない運動習慣や運動不足、質の良くない睡眠、ストレスを受けるライフスタイルを長期間してしまった、ということが現代日本社会にあって、如何に自身で精神的不快感を感じさせられる政界の動きや、ブラック企業を量産する財界などから、自身の精神衛生を守り、質の良い運動や食事睡眠をしていくということが重要、ということになると思います。

(※いろいろとすごいな~、と思うことが、とにかく現代日本社会には多々ありますが何とか頑張っていきましょう)