

今月10月7日(水)~14日まで東京、日本橋高島屋8階ホールにて「日本いけばな芸術展」が開催されています。
今回のテーマには「いのち輝く、千の美」とありました。
先日の7日(水)初日の朝に展示会を拝見に行ってきました。
会場はとても盛況で、いろいろと多く学べる機会になることで昨年から縁があって初めて訪れたのですが、今年も楽しみにしていました。
私は武術一辺倒で生きてきた人間なのですが、
思えば何かしら勇気付けられてきたものは自然の山や海、川があり、
そしてそこにある花や緑がいつも励ましてきてくれた想いがあります。

「いけばな」が素晴らしい、と感じるようになった理由は、
「生きている花」があり、「活きている人」がそこへ、感性の出会いから「花を活ける」ことの凄さを思いました。
私の武芸も、思えば一瞬、そして一瞬。
行いながらも、何がいいのか、よくないのか、というところの向こうに「何か」がある。
そんなひとときのために生きてきたように想うことがあります。


現代社会では刹那刹那に利己的な生き方のみを追求している傾向にあります。
時空を越えた素晴らしい「芸」というものは、
かたちあって、かたちなく、ただ人々の心の中に快い「何か」をお伝えする、
そんな仕事のように思うことがあります。
今回もまたひとつ、この秋に学んだことを感じます。
有難う御座いました。