古剣


ここ数日のいくつかの出来事から、冷静に物事を分析して、その気付いたところを通じて、孫子の兵法から、抜粋してみる。

日本自衛隊と中国人民解放軍との軍事力の比較。

中国は人口13億5千万人、日本の人口は現在1億2700万人代だった昨年までのデータ数字から今年は1億2672万人。米国は3億人。

その日本と中国との軍事力の比較では、

総兵力日本 22万人 中国 230万人 陸上兵力 日本 14万人 中国 160万人

艦艇 日本 141隻(護衛艦48隻 潜水艦16隻) 中国 970隻(駆逐艦80隻 潜水艦60隻)

作戦機 日本 410機(戦闘機350機) 中国 2580機(戦闘機670機)


「自国のために戦う意思」があるかどうかについて。

各国の世論調査機関が加盟する「WIN-ギャラップ・インターナショナル」(本部スイス・チューリヒ)は「自国のために戦う意思」があるかどうかについて、64カ国・地域で実施した世論調査の結果を発表。

日本が11%で最も低かった。 日本に次いで低かったのはオランダの15%で、日本と同じ第2次大戦の敗戦国であるドイツが18%、ベルギー(19%)、イタリア(20%)。最も高かっ たのはモロッコとフィジーの94%で、パキスタンとベトナムがともに89%。他の主要国は中国が71%、ロシア59%、米国44%、韓国42%、フランス 29%など。 質問は「あなたの国が戦争に巻き込まれたら進んで戦うか」。「はい」と答えた人の割合は、世界全体では男性が67%、女性は52%だった。調査は昨年9~12月に計約6万2千人を対象に実施された。


孫子の兵法より(抜粋)


兵者国之大事、死生之地、存亡之道、不可不察也

兵は国の大事、死生の地、存亡の道、察せざるべからず

戦争は国家の一大事であり、国民の生死を左右し、国家の存亡にかかわるものである。

よくよく見極めなければならない。



天者陰陽、寒暑、時制也

天とは、陰陽、寒暑、時制なり

天とは、天体の運行による陰と陽、四季の変化、時間である。



将者智、信、仁、勇、厳也

将とは、智、信、仁、勇、厳なり

将は五つの徳性を備えなければならない。

あたまの働き、人から信頼されること、人間味のあること、勇気、きびしさである。



多算勝、少算不勝

算多きは勝ち、算少なきは勝たず

勝算が多い方が勝ち、少ない方は勝てない。



百戦百勝、非善之善者也、不戦而屈人之兵、善之善者也

百戦百勝は善の善なるものにあらざるなり、戦わずして人の兵を屈するが、善の善なるものなり

百回戦って百回勝ったとしても、それは最上の勝ち方とはいえない。
戦わずに相手を屈服させることこそ最上の勝利なのである。


善用兵者、屈人之兵、而非戦也

善く兵を用うる者は、人の兵を屈するも、戦うにあらざるなり

本当の戦上手は、武力などを使わずに、敵軍を屈服させるものだ。



善戦者、先為不可勝、以待敵之可勝

よく戦う者は、まず勝つべからざるをなし、もって敵の勝つべきを待つ

戦上手は、まず不敗の態勢を整えたうえで、必勝のチャンスがくるのを待つ。



勝兵先勝而後求戦、敗兵先戦而後求勝

勝兵はまず勝ちて後に戦いを求め、敗兵はまず戦いて後に勝ちを求む

十分に勝利の態勢を整えてから戦いを始める者は勝つ。戦い始めてから勝とうとするようでは敗れる。



善用兵者、修道而保法

よく兵を用いる者は、道を修めて法を保つ

リーダーの機能は、明確な目標を掲げ、組織制度を整えることである。


兵法、一曰度、二曰量、三曰数、四曰称、五曰勝

兵法は、一にいわく度(たく)、二にいわく量、三にいわく数、四にいわく称、五にいわく勝

兵法とは、一は、距離を測ること、二は、物量を測ること、

三は、兵士の数を数えること、四は、かれらのそれを比較すること、五は、それによって勝算を得ることである。


善戦者、求之於勢、不責於人

よく戦う者は、これを勢いに求めて人に責(もと)めず

戦上手は、一人ひとりの能力よりも、全体の勢いというものを重視する。



善戦者、致人而不致於人

よく戦う者は、人を致して人に致されず

戦上手は、どんな場合にも主導権を握っており、相手に引き回されることはない。



知戦之地知戦之日、則可千里而会戦、
不知戦地不知戦日、則左不能救右、
右不能救左、前不能救後、後不能救前

戦いの地を知り戦いの日を知れば、千里にして会戦すべし、

戦いの地を知らず戦いの日を知らざれば、左は右を救うことあたわず、

右は左を救うことあたわず、前は後ろを救うことあたわず、後ろは前を救うことあたわず

どんなところで戦うのか、いつ戦うのか、こうしたことがわかっていれば、

たとえはるばる遠征したとしても、主導的に戦うことができる。

ところが、そうしたことがわからず、やみくもに戦いとなったならば、組織的な動きはおろか大混乱をおこしてしまうだろう。



吏怒者、倦也

吏の怒るは、倦みたるなり

幹部がむやみと部下を怒りちらしているのは、軍が倦み疲れ、戦意を失っている証拠である。



諄諄翕翕、徐与人言者、失衆也

諄諄翕翕(じゅんじゅんきょうきょう)として、徐(おもむろ)に人と言(かた)るは、衆を失なうなり

上司が部下に向かってクドクドと話したり、媚びるような言い方をしたりするのは、部下たちの人望を失っている証拠である。








昨日は、終戦記念式典で整然としたパレードを行った中国。

国会前をデモで埋め尽くし、まとまることのできない日本。

これが現在の冷静に見た日本の現実。

民主主義があっても、まとまることができなければ一個人と同じであり、

ならばこそ、行くべき道を知って行く者同士で力を合わせてやっていくことこそ、が今の日本には大事なのかも知れない。

今年の10月から世界は新たな展開へ動き出す気配を感じています。

9月は戦後有利に展開してきた日本やアメリカの勢力内では動揺する動きがあると予測しています。

今後おそらく、現代日本社会的な判断は消極的民主主義の姿「それぞれは、それぞれ」


私は今までと変わらず「私の行くべき道を行く」