シンガポール国際武術大会から戻ってきて10日間、いろいろとスケジュールが連続して忙しかったですが、2020年東京五輪組織委員会での追加項目でのヒアリングの様子も手応えがあった印象もあって、後は9月28日に組織委員会からIOCへの報告で、ほぼ今後が決まってくると思います。

私自身で今感じることは、これからは裏方仕事が多くなるので、自身の功夫を地道に高めながら維持を将来長くまで続け、指導にも、より尽力していきたいと思います。

短い時間でしたが、シンガポールでお会いできた憧れの周樹生老師はお話の中で「今76歳になったが病気ひとつすらしない、毎日2,5キロほどジョギングをして、自身の功夫を練る」「最近は安徽省の合肥まで1人で出掛けてきたところだ」

その後に私から「私は日本人ですが、安徽省武術隊で学び、楊承冰老師の学生です」とお話ししたら「楊承冰は私の昔からの大親友で一緒に世界を武術普及で回った」と仰り、その後いろいろと武術を続けるうえで大事な秘訣を教えてくださいました。

憧れの周樹生老師

後で判ったことは「最近は安徽省の合肥まで1人で出掛けてきたところだ」というところで帰ってきてから、いつものようにいくつもの中国武術界のウェブサイトからの情報発信を見ていたら、

私もお世話になった徐淑貞老師のお見舞いに行っていたことが判りました。

武术名家周树生看望徐淑贞老师

今回の大会も予定では、もう数人のお世話になった先生方がシンガポールに来る予定でしたが、いろいろと予定が変更され先生方も大忙しの様子でした。


波


ここ数日、ようやくいつものスケジュールに戻り、のんびりしました。

なんとなく記憶が甦り、少年時代のこと、ただひたすらに武術だけに打ち込んだ20代。

養生の研究と、指導での実践に打ち込んだ30~40代になり、

そして今楊承冰老師の自分が指導を受けていた年代になり、花妙林老師の2004~2007年頃の時期の今自分の世代期の仕事を思い起こしています。

確かに今、中国武術界は大きな変革期に入りました。

1949年、中華人民共和国成立以後、文化大革命を経て、中華民国以降における新しい中国武術界が始まり、その主だった重鎮は年配になり今少しずつ、

私が30年前に教わった先生方も、今30年経ち、残念ながらも他界される先生の皆様方がある今の現実。

時の流れによって、「変わっていくもの」があり、「変わらないもの」がある。

しかしながら、これも「宿命」


武術界も今運営陣が新しい世代に変わり、全体的に大きく変わろうとしている。

人々も新しく夢や希望に燃えて、新しい未来へ向けて野心を持つ。

これは必然。


むしろ、自分もそうした想いを持ってここまで来られました。

私は、そうした皆さんへのサポートがこれからの仕事であり、

自身の変わらぬ練功も、焦らずゆっくり地道なものにと変わってきたこと。


今世界中の武術界で変わっていくもの、変わらないものの連続が大きく始まります。

私は私自身、変わらぬ想いの維持だけを尊く感じます。


今日一日、自分に何ができるだろうか。

誰かのために、自分のために、それは世の人々のために。