夕焼け2

夕焼け


昨日の夕方は鮮やかな「夕焼け」がとてもきれいで、遠くの空を見ていて、ふと帰り道にいろいろと想うことがありました・・


先日、2020年の東京で行われるオリンピック競技種目の候補8項目が発表され、大きな話題になりました。

私自身、現在は指導者とプロデューサーとしての立場では、正直とても嬉しい出来事でした。

そして2年前の2013年5月にロシア、サンクトぺテルブルグで行われたIOC総会での会議結果を踏まえて、9月の東京五輪決定、そして追加項目は除外したレスリングを再決定する結果を思い出し、

昨年行われた、夏の南京ユース・オリンピック競技会の中に武術が特別項目として開催され、新会長 トーマス・バッハ氏が表彰式に来たことを考えています。


Wushu Applies for Inclusion in 2020 Olympics





昨年の韓国でのアジア大会の武術競技の盛り上がりや今月行われた東南アジア大会の武術競技会も非常に良い感触を得ています。




最近、国際武術連合会も運営陣が変わり新体制になっていて、会長は中国オリンピック委員会、IOC委員の于再清氏、執行代表は米国武術功夫連合会のアンソニー・ゴー氏が務めています。

そして国際武術連合会は北京にあったオフィスをアジアのオフィス、北京から遠い、ヨーロッパのオフィスとしてスイス、チューリッヒのIOC総本部の近くに移転しロビー活動を展開しています。

その国際武術連合会から今回の発表を受けて、ウェブに記事を出しました。

Wushu Shortlisted for Additional Events for Tokyo 2020 Inclusion 2015-06-24

This is a good sign that wushu is being globally recognized as a fast-growing sport, and one that’s popular especially among youth.

Wushu/taiji are also very popular in Japan, so I believe that making the sport part of the Tokyo 2020 Games would undoubtedly add a dynamic appeal that will attract great interest from the Japanese public.”

IWUF is confident that wushu is an ideal sport for Tokyo 2020 that will engage Japanese fans, appeal to viewers around the world, and create an energy that global youth deeply connects with.”

興味深いのは、

「add a dynamic appeal that will attract great interest from the Japanese public.」

と言っていることと、

「Tokyo 2020 that will engage Japanese fans, appeal to viewers around the world, and create an energy that global youth deeply connects with.」

というものでした。

そして日本国内では今週火曜日の報道を受けてから、ようやく「武術」の存在を知らされたと思いますが、

中国国内の記事にはいち早く、6月13日付けの記事には、こう記されていました。


26项申请进东京奥运:相扑拔河上榜 武术台球在列 2015年06月12日18:00

东京6月12日消息,2020年东京奥组委今天公布了申请进入东京奥运会的26个项目名单,其中既有热门候选棒垒球,又有很古老的奥运项目拔河,还有极具日本本土特色的相扑等。

去年12月,国际奥委会通过了“奥林匹克议程2020”,赋予了主办城市额外新增一个或多个比赛项目的权利。东京奥运会成为第一个“吃螃蟹”的。东京奥组委官员武藤敏郎指出他们选择项目的标准有三,“在年轻人中广受欢迎、能推动东京奥运会的举行以及符合国际奥委会的标准。”其中无需新建场馆的项目将握有入围先机。

この中に、印象的なのは、

「新增一个或多个比赛项目的权利。东京奥运会成为第一个“吃螃蟹”的」の“吃螃蟹”(カニを食べるようだ、という表現がある意味で伝統中国的な印象的を受けました・・)


結果を受けてからの日本の報道は大体が同じようなものでした。


「若者」へのアピール IOCの意向くんだ選考 2015.6.22 23:41

「若者を盛り上げることは一番重要。ここにあるスポーツで若者が嫌いなものはないと思う」

種目追加検討会議の御手洗座長は会見で、1次選考を通過した8団体について個別の選出理由を避けつつも、「若者」というキーワードを繰り返した。

8団体の顔ぶれをみると、IOCの理想と東京の利益は必ずしも一致しないだけに、さらなる絞り込みには困難が予想される。武藤敏郎事務総長は最終的な提案数について「全くわからない。予断を持っているわけではない」と強調した。両者のバランスを取り、複数競技の提案も十分に考えられる。

そして、もう一度2013年のIOC総会での追加項目を取り入れる理由をみてみます。


レスリングは5段階中のDランク…ロンドン・オリンピックのIOC評価 – 2013/06/02

国際オリンピック委員会(IOC)は、ロシア・サンクトペテルブルグで行われた理事会の期間中に各競技に対する最新の分配金ランクを発表し、レスリングは5段階中のDランクだった。

 ランクは、ロンドン・オリンピックにおけるテレビ放送時間や新聞、インターネットへの露出、観客数などを分析した結果で算出され、2016年リオデジャネイロ・オリンピックの収入の分配の参考資料となる。各ランクの競技は下記の通り。

 ■A=水泳、陸上、体操

 ■B=バスケットボール、自転車、サッカー、テニス、バレーボール

 ■C=アーチェリー、バドミントン、ボクシング、柔道、ボート、射撃、卓球、重量挙げ

 ■D=カヌー、馬術、フェンシング、ハンドボール、ホッケー、セーリング、テコンドー、トライアスロン、レスリング

 ■E=近代五種、

※ゴルフと7人制ラグビーはリオデジャネイロ・オリンピックから採用されるため、いずれもEランクでスタート。

 オリンピック競技からはずれてもIOC加盟の競技である限り分配金が出るが、読売新聞の調査によると、野球の場合、2008年北京オリンピックの時に800万ドル(約8億円)だった分配金が、今回は2~3万ドル(約200~300万円)の間にまで激減されたという。

各競技連盟は、メディアへの露出や観客動員と向き合っていかねばならない現実が示された。


武術の五輪項目化への働きかけは2001年当時のサマランチ会長時代から始まり、ベルギーのジャック・ロゲ会長、

そしてドイツのトーマス・バッハ新会長の仕事での印象は国際オリンピック委員会は全体的に刷新していて、この10数年間で大きくなった中国の存在、

そして「失われた20年」といいながら、既得権益優先をいつも考えて、恩恵はいつも必ず受けてきているように感じる日本オリンピック委員会、そしてその競技連盟・・

国際武術連合会の記事の、

「add a dynamic appeal that will attract great interest from the Japanese public.」

「Tokyo 2020 that will engage Japanese fans, appeal to viewers around the world, and create an energy that global youth deeply connects with.」


を受けて、考えるに、

その中で、日本国内から出たこともなく、現在の国際情勢に疎い方々には「!?」と思われるかも知れませんが、私は2020年オリンピックは開催地が東京なので、

東京五輪組織委員会と日本オリンピック委員会は日本国内のオールド野球ファンのために「野球・ソフト」を選び、

今現在とてもレベルの高い東南アジア、ロシア各国から数時間のフライトで来ることのでき、お隣中国からの大量に観客がやって来ることが考えられる立地条件を考えると、

国際オリンピック委員会は「武術」を選んでくれるように感じています。

(※国際武術大会をずっと見て来た感覚からすると、武術はオリンピック項目化になれば、すぐにでもBランクぐらいになれると思います)


8月のヒアリングが終わって、後にIOCは何らかの示唆をコメントで出すと思いますが、

私自身は個人的な直感もあって、1年後、2020年後のことも考えて、もう計画を立て始めました。

そこで、私を長く育ててくれた中国武術界を盛り上げてくれるためにも、

もっと若者の育成や、健康増進を図るための多くの皆さんの明るい将来の展望を持つためにも尽力したいと思います。