裏山

私は一人の日本人として、現代日本社会において、いろいろと考えさせられることが多々起こります。

それは、これも祖国日本を愛し、伝統的日本人気質に誇りを持っている理由だからです。

ですから、古き良き、日本人としてでの気風や気概、日本の風土や風紀が退廃していくようなことには、黙っていられない、そんな感覚があります。

時間が経つ毎に、いろいろと多くの事象において、判ってきた事実から考えると、いくつもの考えるヒントを発見できます。

そうしたヒントを皆さんにお伝えしていくことで、交通も衣食住も、ありとあらゆるものが、こんなにも便利になった世界一の長寿国でもあり、

我が日本国での自殺者は年間3万人を超えた時期もあり、理不尽に思える世の中を自分たちで「善く」できることから頑張っていきたいと思います。

先ず世界は欧米各国が主導し始まったグローバル化が進み、今現在の日本もその中に組み込まれています。

この現在においては日本人も国際的視点や視野を持ち「俺らが村」的な考え方だけではなく、国際的視点や視野を持てるようになることは大事なことだと思います。


先ず、多くの日本人が国際人としての考え方を持てない理由について考えると、

まさしく国家公務員である国会議員や、大企業のトップたちが、そうした国際人としてでの思考:考え方が全くできない人たちだらけの社会構造にも問題があることが関係すると思います。

今や世界は大きく動き始め、戦後戦勝国で構成される国連:連合国で、常任理事5国のアメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国のうち、

これからの実質での世界経済の牽引力は中国、ロシアが原油や天然ガスなど、エネルギー面から、消費も含めたすべてでの力を持つ時代に突入しました。

そしてそれにインド、東南アジア、アフリカ、南米が追随し、

人口3億人のアメリカ、人口6000万人代同士でのイギリス、フランスは、これからの経済発展を望める希望に乏しく、

ユーロ圏での金融危機から脱出できない欧州諸国は中国らロシアに期待を集めて、実質ビジネスは動いています。

(※人口13億5千万人の中国、1億4千万人のロシア、12億人のインド、2億人のインドネシアを含むBRICS銀行は、金との交換できる資本を持っています)

今一番の大きな経済問題を抱えているのはドル離れが国際的に進んでいる、アメリカ政府と議会であり、日本の政府はその同盟国としてでの影響を受けて今現在に私たちの環境ができています。

私たちが今考えなければならないのは、

「私たち日本人」はアメリカ人ではなく、日本人であることです。


あたかも「アメリカ的思考を持つ日本人」や、その傾向がある人が実は世間には多くなりました。

それに加えて伝統的な「島国根性」の負の側面で、

全体的な視点から見た考え方ができなくなるところには、注意が必要だと思います。

そして今現在のアメリカ政府はリーマン・ショック後は中国政府の大きな経済支援があることで成り立っていて、中国なくして、これからはアメリカは国家運営すら難しい環境になっている事実がありますが、これらはあまり日本では報道されていません。

そして今現在、大きく報道で「中国漁船が問題だ」となっていて今日の夕刊の見出しには「自衛隊出動が必要」なんて書いてありました。

今朝は官房長官までも、そのことにコメントで直接触れていますが、

国際海洋条約での取り決めでは領土から近い順に、領海、接続水域、排他的経済水域、公海となっています。

中国漁船が漁を行っていた場所は、国際海洋条約では漁を自由にできる「公海」上であって、

そして「排他的経済水域」との境界線の場所であり、

これらの地域では、領海よりもさらに広い自由、つまり公海に準じた船舶航行の自由、上空飛行の自由が全世界の国に与えられています(第58条)。

平穏に航行している船舶が排他的経済水域に侵入しただけで、だ捕されるようなことはあり得ませんし、あれば国際法的に大きな問題となります。

※中国人 船長が逮捕されたのは停船命令無視が理由で「密漁が理由ではない」

「密漁目的」と「みて」いるのは想像

横浜海上保安部は27日、中国船籍の漁船(乗組員12人)の男性船長(30)を漁業法違反(立ち入り検査忌避)容疑で現行犯逮捕した。

 船内からは、サンゴ漁に使う網などの漁具が見つかっており、同海保は 密漁が目的 とみて調べている。

 発表によると、船長は同日朝、小笠原諸島・北之島沖の日本の排他的経済水域(EEZ)で、巡視船が出した停船命令を無視し、逃走した疑い。漁船は約1時間半にわたり逃走した後、拿捕(だほ)された。


日本での報道には注意をしなければならないことは、

きちんとゆっくりと単語を読まないと、勘違いか、簡単にひっかかってしまうものが多く、本当は目くじらを立てて怒るようなものでもないものを、

あたかも、何かしら相手に問題があってイチャモンをつけるように報道を行う、米国式報道システムを、そのまま行っていることです。

排他的経済水域は自由に漁を行っていい「公海」の次の位置に定められた場所で、次が接続水域、そして領海となっているので、

公海上では、どの国でも漁は行えるので、中国船でもサンゴ漁は行ってよいことで、日本もマグロ漁船が世界中の公海であちこちやっていますし、

よくスーパーで並んでいる魚の産地を見れば判るように、メバチマグロは台湾沖、鰺の干物の原料の産地は、韓国と書いてあるように両国付近との国境地域に近いところで漁はどの国でも行っているので、

そうした微妙で繊細な国際的地域での出来事は、片方が事件だ、事件だ、と騒ぎたてるのは、あまりいいことではなく、常に冷静にひとつひとつ丁寧に扱うことが大事なことなのです。

あたかも報道を見ると、日本国内の領海内に中国船が勝手に入ってきたようなニュアンスの内容になっていて、これは次の接続水域でもありません。

それに公海から、目印もなく、うっかりと排他的経済水域に入ってしまった天然系の船の船長は、しっかりと今回に日本側に捕り、罰金を払わされるようになったのは当然で、

当然に、罰金を日本側へ支払うことで合意をして釈放されたのだから、

それから後は、彼等にも意識的に、公海から排他的経済水域に入らないように注意し指導して、今後に問題が出ないようになれば、それで終わりなはずです。

別にいちいちヒステリックに安全保障だ、自衛隊だ、とかでなくて、相互に解りやすいように目印をおいて、こちら側に入ってこないようにすればいいのです。

(※この時点で政府もマスコミ記者も、またそれに反応する日本人達も妄想性人格障害者認定の該当者になれそうです)

この件は例えると、40キロ制限の道を42キロで走っていたら、待ち伏せしていた白バイ警官にすぐ捕まって罰金を払わされて、

後で「スピード違反だ、スピード違反だ」と報道させて騒いで、その人を吊るしあげているようなものです。

日本は全体的に、何かしら、こうした細かいところに関心を寄せる傾向がありますが、

「大局を見る目」

「大らかな精神」

「確かな教養」

を持てる社会環境や、ライフワークを持ち、

そして、

多くの日本人たちが国際人としての考え方を持って世界中から、日本も日本人も好かれて、広く仲良くなれたらいいな、と思うこともあります。