ふとしたきっかけから、こんな動画を見つけました。

1991年河北省、高楊県というところでの春節のお祝いでの武術演武会(武術節)の映像です。

これはおそらく1991年の当時は主流はVHSで、8mmビデオカメラが最新で出始めた頃なので、付け足し付け足しでの録画になっていて、タイムカウンターで「1:00:00」の後ぐらいからが多分一番初めのスタートだと思います。

※さんざん鐘を鳴らして太鼓を叩いて、人を集めておいて、強引に人を押しやって「演武スペース」を作っていくあたりの伝統中国式が面白い、こういうノリは日本人や西洋人には理解し難いと思いますが、何か当時の素朴な中国大陸全体が懐かしい。

この1991年当時の自分はもう中国語が話せて、普通の一人旅を列車でも何でも交通機関を使ってあちこちに武者修行へ行っていた頃です。

この動画演武をしている20代前半ぐらいの青年たちと私は同世代で、こういう彼等ぐらいと一緒に武術学校で練習をして、同じ寮に住んで、同じ食堂で食べて生活しました。

ある意味では自分の見てきた青春時代の1ページのように思いました。

今日本で、常に中国は危ない、という報道がありますが、自分にとって今までに中国で怖かった思いをしたことはありませんでした、むしろ素朴な中国人民たちや先生方や練習仲間たちはどこへ行ってでも日本人の私に優しく接してくれました。

ですから現代日本や現代の西洋人たちの見る眼と自分が見てきたものから見る眼は異なるものだと思っています。

中国は1995年頃から最初は上海が近代化して、次に北京、それからあちこちにゆっくり広まり、2001年~2002年以降に急激な現代化が進み、ここ最近の中国になりました。

何か、素朴だった この頃が懐かしい・・・

当時頃の自分の映像(中国で特訓を終えて日本に帰ってきた時での演武1990年)




安徽省武術隊 プロチームでの練習 4番目が自分。