
私の学んだ中国武術技能は本場中国大陸での国家体育運動委員会(現在は国家体育総局)の正統な中国武術スタンダードスタイルです。
既存に見られる日本国内のスタイルは日中国交正常化前で台湾や香港との交流学習で習得した方や文化交流形式で学んだ方々が主流になっています。
そのことゆえに何かと日本国内全体での風潮や傾向としては、個人的な主観からのものが雑誌やメディアでの流布から広まったものを、そのまま受け止めている人々が多い印象を持っています。
1990年代以降は特に中国政府共産党のお膝元で北京と日本の学校施設交流の一環で一年間の交換留学生も多くいました。
あるいは私費留学で4年間滞在で学んでいた方もいました。
私は個人的ルートで上海体育学院を拠点に安徽省体育運動学校武術隊、湖北省体育運動学校武術隊。
そして北京の中国武術協会本部の中国武術研究院、そして北京武術隊などで訓練を受け、
後に古巣の上海体育学院と1989年からの縁ある恩師花妙林老師の復旦大学との提携交流を行って継続した武術運動全般、健身気功の学習、研究、そしてその効能における成果をフィットネス界や専門教程として横浜武術院の活動で指導しています。
私がかつて抱いていた「夢」は、「武術を仕事にする」というものでした。
高校1年生の16歳に初めて上海体育学院に研修で訪れ、後に高校3年生で安徽省武術隊へ入れてもらい、現地の武術隊員と同じ訓練を受け、
その後はずっと大学を卒業してからも学びの交流をずっと続けてきました。
日本ではあまりいい印象を持たれない「共産主義」社会での、実はライフワークがのんびりとして実践と研究の専門家の仕事をしている先生方のような職業に憧れていました。
何とか、自分は日本で「そういう仕事がしたい」と考え続け、大学を卒業しても定職に就かずにチャンスを待って武術ばっかりしていました。
1996年頃からフィットネス業界が盛り上がり、知人からスカウトを受け、すぐに移り職業としました。
それから今日に至り、本当にこの仕事で良かった、と実感しています。
2008年以降はリーマン・ショックで基本的には米国スタイルの仕事なので、大変な時期はありましたが、基本的には安定しているので、この仕事は大好きです。
仕事で朝から晩まで専門で好きなことをしているのだから、話すのも行うことも、身体に善いlことで好きなことばっかりしていて楽しいので、たまにすごく「悪いことをしているのではないか」なんて思うことがありましたが、
ある有名な音楽家の方もそういうことを言っているのを見て、安心しました。
ここ数年、自分がこのジャンルでの長き学びで、ほぼ落ち着いてきたこともあり、
今までに解りたいということがあれば「調べに調べて、研究して実践して、答えを出す」
こんな習慣が抜けなくて、自然に日本医科学に興味を持ち勉強するようになりました。
元々、伝統中国医学の出身ですから基礎医学は簡単で、そして臨床医学、社会医学を勉強するようになり、
習慣として「厚生労働省のホームページ」の統計からのデータ分析をするようになりました。
そこから解ったことは、今までの自分が思っていた疑問のすべてを解明できたことに、意外な感謝を思います。
そして、そこから私にしかできない新しい医学的見地を構築できました。
これが解明出来たときに私自身では、もの凄い青空と、どこまでも見える風景と、清らかな清流と心地良い風を感じる境地になり、
世の中に何も怖れるものがない、という実感を得ました。
そして、更に調べるにつれ、いやまだ終わっていない、「これから」を頑張らねば、という使命を感じました。
最終的に判明したのは、日本国内行政の行う仕事は膨大で、公立学校の教師もそうですが「アマチュア」ばかりだという事実を知った時でした。
学校教育で教師は専門知識を持たず、人間の心身を理解するうえで重要な保健体育も教科書を読んで生徒に覚えさせて、テストして点数から評価を与えるという事務作業のような教育では問題が大きすぎる、という事実と、
それは日本全国で都市圏はまだ良い方で地方では、もっと内容に深くはできない、という現実のことでした。
ここに厚生労働省からのデータを紹介します。
平成22年調査の男性女性で「有訴者:心身の病気や怪我などの体調不良で自覚症状を訴える者」の上位の5症状での内容です。
男性
1位 腰痛 2位 肩コリ 3位 鼻がつまる 鼻汁が出る 4位 せきやたんが出る 5位 手足の関節が痛む
女性
1位 肩コリ 2位 腰痛 3位 手足の関節が痛む 4位 鼻がつまる 鼻汁が出る 5位 体がだるい
というものでした。
そこへこの現実に医療産業が儲かるネタだと考え、医師界や製薬業界が群がってきて、資本主義的な誇大広告を打っては商品を売りつけるという構造が出来上がっています。
すごいな、と思うのは日本政府と仲睦まじい財界が一緒にやっていることなので、これは「マッチポンプ状態」な現実に驚き、
そこへ精神的疾患をも起こりやすい環境を誘発させる現実を考えます(※人によっては逃れられない)
私の武術ライフでは腰痛と肩コリはなったことがないし、楽しくて動き過ぎて筋肉痛はあるけれども、慢性的な手足の関節が痛む、はないし、
鼻がつまる、とか鼻汁が出る、なんて鼻をかめばいいだけで、
せきやたんなんて簡単に出せるから、困ることはありません。
それに「だるさ」の正体は労働、あるいは運動不足からくる血行不良なだけで、正しく太極拳運動などを行えば、めぐりがよくなるので、それで解決です。
(それなのに判っていて、更年期障害だなんだ、とかいって薬:クスリを飲ませるなんて、行っていることが不適切過ぎます)
思えば、これが「金のなる木」という産業だと思うと、私があちこちで指導で周れば、この産業は全部が潰れます。
そしてストレスの状況で、男性のストレスの
1位「自分の仕事」 2位「収入、家計、借金」 3位「自分の病気や介護」
女性のストレスでは、
1位「収入、家計、借金」 2位「自分の仕事」 3位「自分の病気や介護」
というものでした。
こうしてみれば、自分がこの仕事をしていることが解るし、
私が横浜武術院スタイルを創設しての独自な武術活動を行う理由が、改めて気付きました。
最近思うのは、私自身のこれからの仕事は日本全国に行かねばならぬ、と実感しています。
横浜武術院スタイルでの武術全般、太極拳、健身気功を普及できれば、上記の記録にあるようなものを実践のみだけで解決できるし、
不適切に感じる医療業界の一部分を払拭し、それを社会保障に回せば日本は良くなるだろう、という使命感を思います。
頑張ります!
来月は久しぶりの出張での中国武術理論概論講演会を岡山で行います。
いつかは全国行脚、の目標を今夢となって燃えております!
(※日本全国のどこへでも、あちこちで講演や指導の依頼は歓迎しております)