
二十四節季では立春から2ヶ月半の過ぎた穀雨を迎え、次は立夏へ移行していく時候。
春という季節の三段階を経て、これからは初夏へ向かっていきます。
大自然の恩恵を受け、時期によっては意識して予防を考え、またあるいは活力を高められる時は高めていく、という中国伝統文化の養生学を身につけ、
日々の指導で養生の運動の実技と共に皆さんへお話しをさせて頂いています。
いつしか自分がこの世界へ興味を持ったことは、何時何が起きても、常にしっかりとした良質な心身感覚を維持できるための能力を持ちたいがためでした。
ふと気付けば、自身の武芸というものは最終的には、自身を自身で完全に護りきり、更に他の皆さんにも方法を伝え、力を与えていく、というものになりました。
公立学校では習うことはありませんが、日本の資本主義とは「利潤の追求の自由」というものを認めていて、
世の中の変遷を振り返れば、「追求の自由」というもので、
人々は力を奪われ、時間を奪われ、そんなことがいつしか普通に定着してしまっていくようになっていました。
「気付く力」というものは大事で、
「気付けない」ことが、自身で自身を追い詰め、当然に気付かず人をも追い詰め、
それが普通だと開き直るしかなく、自身の箱庭の中で暮らすようになる様です。
しかしながら現代では「追求の自由」は誰しもあるはずなので、
私は養生と武芸の追及の自由をひたすらにやってこれたことは幸福に感じています。
「自分の未来へ期待できる想い」
というものは人は誰でもあるはずなので、それをこの現代で如何に実際に行っていけるかが、重要で、
それは学校で教師に教えられるものでなく、世間で学び、賢く処世に生かすものだと思うのです。