金曜日に太陰暦で一月一日:正月元日春節を迎え、今日が節分、明日は真冬の強い寒気が戻るようなのですが立春。

寒暖の気が一進一退を繰り返しながら進む初春の訪れをようやく実感できる時候です。

私達の活動では、通常カレンダーの太陽暦、太陰暦、日本の二十四節季から毎年の季節の移行を明確に感じるようにしながらすべての活動を進めています。

そうすることで偉大なる大自然に恩恵を受けられ、寒さ暑さのピーク時でも体調を崩すことなく、良質な心身を年間を通じて維持してゆき、

更に意識感覚、身体機能感覚を年々の向上させられて、毎日の生活にメリハリがついて、日々の充実感を持ち、現代日本社会の中でも仲間同士で楽しく有意義に過ごしていく、という活動を行っています。

一般世間には脳疲労:ストレスを感じるものがたくさんあり、知らず、気付かずのうちに、それらを更に助長させてしまっている人達もいます。

その中で、知らず、気付かずに、それぞれ相互で心身を疲労させられてしまう環境を何とかしたい、と私自身もずっと青少年の時代から思っていました。

途中、私の持てる武術・武芸的直感の中で気づいて・気付けたことは、先ず自身が徹底的に、その環境から影響を受けない良質な心身感覚とライフワークを創り上げ、そこから多くの皆さんを導いていく、ここから始めなければならないことでした。

ふと振り返れば、結構長い年月がかかりましたが、ここ数年の間でありとあらゆる面の現代日本社会の構造の分析と調査を経て、

中国の武術や太極拳、健身気功などの技法や理論だけでなく、日本神話に象徴され神社仏閣に示されてある日本思想・精神の重要性を改めて再認識しながら日本の武芸としての剣術の再開、

現代日本医科学と心理学の分析方法を取り入れて、ようやくここで完全に生涯武芸体育としてまとめられることが出来ました。

これは、ある意味では、自分のこの現世での人生を生涯充実させられるための実際日々の処世術であること、にも気付きました。

日々目に飛び込んでくるありとあらゆる事象の中で、「何が問題」で「何でそうなる理由」か、という見えない敵といつも闘わせられていることに無意識中の意識でも気付いていました。

そして「見えない敵」を見つけ、「見えないうちに退治」することができるのを発見しました。

木・金・日曜日に行っている武術院の専門家養成でのクラスは、この春からは、ずっとそのことを一番の重点において行っていきたいと思います。

いずれはより多くの皆さん向けに毎日でも行えるようにしたいのですが、スケジュール的にも人材育成も関連するので、これから3~5年後に向けてゆっくり展開できたらと思います。

私は現代日本社会の問題にひとつで私達の武術の練習活動で大事なことは世間によくありがちな「何となく」「何気なく」を絶対に行っていかないことだと発見しました。

「何となくいいね」「何となく駄目だね」「何となく気分がいいね」「何となく気分が悪いね」

「何は何であるから善く」「何は何であるから、そういう意は善しとはしない」

「善いもの」を有する人は善し、と考え、無意識でも気付かずに有している人、まだ意識的に有さない人、には具体的で確実な指導こそがとても大事で、

「善いもの」を有意識的に持たず、持てず、逆に悪影響を与えられそうな「者・物:もの」は何の意識対象にもしないことだと思います。

こうした複合に複合を重ねて重ねてしまってきたことが、多くの「気付けない・気付かない」「判らない・判ることができない」諸問題の根幹になっていることに気付いたのでした。

これは東洋アジアの文化を結集して出来上がった日本文明に近代西洋文明が入り、現代欧米文化が入り込み、衣食住、ありとあらゆる文化に入り込み混沌に混沌を起こしてしまった結果です。

現代では多くの年配の方々までそこに気付くことも出来ず、ただ時間の流れていくに随って、私達の世代、次世代にまで影響を受けてしまっています。

それらを混沌としたままで変えることは行政組織をあげても不可能となり今日まで至りました。

私が気付いたことは、自分の心身から変えられること、自分たちの組織体から変えられること、変えることのできた人達の空間では、もう揺らがずに安定できるので、諸問題の要素を我々の組織には入れてはいけない、ということでした。

文字でこう書くと判りにくいかも知れませんが練習空間の雰囲気という気をいいかたちで維持していくにはベストだと思います。

「武道神がそこに居る」ということは、そういうことだとはっきり認識できたのです。

私自身の経験で大事だったことは6歳の時に剣道の道場でその「武道神」を感覚で理解していたことでした。

後に太極拳や武術の練習場の空間で武道神を感じられることもありましたし、まったくそこに何も感じられない空間や人達も感じられました。

ずっと私はそこに気付いていたのですが、それは何なのかが気付けませんでした。

この2年間の改革は功を奏したと思います。

思えば責任者というのは、責任を持ち、達成しなければならない義務を行うべきもので、

何であってでも、そこに、

気付いて、気付かせる稽古、教え、教えられ、育み、育まれ、

元気を与えて、元気を与えられ、

勇気を与えて、勇気を与えられ、

共に活性化を図り、共に発展をしていく、ためのあらゆる活動での実践、実行。

これが一番大事なことで、日本社会全体の問題解決に結びつき、自分たちがいち早く、

この現代日本社会の空間でも、伝統日本の素晴らしさ、現代日本の環境の素晴らしさ、

新現代日本人のライフワークの完成、生涯における安心感・安堵感を得られる秘訣だと思います。

意識の意:おもいを形:かたちに、武術の動作もすべて同じ、人間の行動もまったく同じです。

これは見えないようでも見える人には「その意」は、

どこの誰であってもはっきり見えるものです。

そして、その象徴や印象という意での象:かたちに。

「意:おもいを形・象:かたちに」

これを一番重要にしていきたいと思います。