WHO、世界保健機構(全加盟国 2009年1月現在193カ国・地域と2準加盟地域)のデータで平均寿命ランキングというものが例年出ています。

その中で日本は女性は26年間連続で1位。

男性は2年前まで連続1位から下位になりましたが、男女合わせると依然に1位です。

しかしながら、日本人なら誰しも健康だということではなく、フィットネス業界で今年で18年めになる仕事をしている私の現場からの視点では70歳以上の皆様のライフワークは非常に健康的で、

次は60代、それから50代、40代とだんだん下がってきている印象を受けます。

人間、生まれる時代は選べないけれど、生き方は自身で選べるという事が今はできます。


最近の若年層を見ると早いうちから、電子機械に慣れ、視力、聴力、思考力など総合的な実際の意識感覚は世界中で低下しているのでは、ということをよく感じています。

私のライフワークは、週1回の休日以外で曜日はスケジュールによって異なりますが、基本的に朝昼晩と毎日、太極拳、気功、武術拳種、兵法剣術を行っています。

そのために毎日、見て、聞いて、お話して、動いて、武術的な反射運動をひたすら行います。

食事は基本的に輸入されたものや、ジャンク・フードは摂りません。

飲み物はお茶と水、たまにコーヒーを飲むぐらいです。アルコールは日本のメーカーのもののみ摂ります。

毎日報道されているニュースの内容や、テレビ番組などで感じる文化性も随分と低いレベルになったものだ、と感じるので、必要以外は見ないようにしています。

好きな場所は海や山と川、温泉のある土地。

豊かできれいな水や緑のある自然を感じるところ、歴史ある神社仏閣のご由緒を調べて、日本の古えの歴史に想いを馳せ自分の祖先のことを考えたりすることが好きです。

そうしていくうちに、今ある「生」を実感し、生きている瞬間を満喫し、過去を振り返って反省をしたり、良かったことには、確信を抱き、近未来に想いを寄せています。


昨年は縁あって1年間、日本の医科学を一生懸命勉強しました。

その中で感じたことは、今現在の日本医学では身体のすべてを調べ上げて、病気の原因も特定できて、どのような食事や生活習慣の連続で、

人によって病気になりやすい体質か、そうでないか、まではっきりとした具体的なデータまで判る時代になっていることです。


私の直感では、自分の築いた心身と、身につけた教養と、武芸。

ここからは、かなり長い長期戦になっていくだろう、という感覚があります。

これからの時代、本当に価値あるものは紙幣経済での報酬なのではなく、

自身の心身だけなのだ、という事実だけを認識します。