これからの関東地方での季節は晩秋を迎え、冬の入り口へと近づきます。

二十四節気では霜降、北方から霜が降り始めたという便りが伝わる、という時候になります。

私の指導の中でも意識呼吸法による肺機能の呼吸力強化方法と鼻周りのマッサージ方法を紹介して実践して欲しい時期でもあります。

人によっては「!?」という表情をする人もありますが、古来の「未病:賢人は病を治すのではなく、未病を治す」という言葉通り、

特にこれからは「感冒:感覚が冒される」という風邪という疾患から如何に心身を守るかが重要であり、

古来、風邪を引いた、引かないというのは感覚:五感:触覚(皮膚)、嗅覚(鼻)、味覚(口)、聴覚(耳)、視覚(眼)がこの順に徐々に冒されるようになり最終的に脳に影響を及ぼす、という疾患:病のことです。

その病になってから、あるいは病になる人が増える時期になってから心配になって何らかの対策を考えて調べて行う、というのではなく、

病の元になる可能性のあるものをすべて時候の訪れる前に各自各自で排除・解消し、安心して季節を迎え活発な生活を楽しく過ごしていく、という考え方があります。

秋分から一か月ほどが経ち、ここ数日は最高気温を20度を下回る日があり、この一か月で8~10度気温が下がりました。

最低気温もこれから15度を下回るようになると朝晩の冷える時期には吐く息が白くなっていきます。

これからの霜降から立冬までの季節の移り替わる時期に行っておいて良い方法はベストな身体感覚の基準を把握しておき、これからは常にその感覚に合わせていく、ことが養生として理想になっていきます。

先ず具体的な実践方法では、目覚めたらすぐに鼻の息の通りを感じるようにします。

自身で息を口から鼻、鼻から口、鼻から鼻に息が通るかを確認できます。

鼻詰まりがあるようなら、すぐに鼻の付け根をマッサージしながら鼻呼吸を行っていきます。

何度か行っていくうちに通り始めてくるので、鼻に息をよく通すようになってきてからは、そこから洗面所で鼻うがいを行い、口をよく漱ぎ、うがいをすれば心地好さの実感をもって呼吸の流れがよくなることが判ります。

そして朝起きてから、眠る前の1日2回のしっかりとした実践で呼吸の状態を確認できれば呼吸器障害を自身で意識的にしっかりと守ることができるようになります。

そして武術運動、太極拳、健身気功などの意識運動で全身の血行促進を図ることで冷えにくい身体ができるようになり、後は優良な食材でビタミンCなどの栄養分をしっかり採ることが大事です。

一般的には脳に疲労が抜けず、思考感覚では行動において優先順位が判らなくなり、薬でも飲んで寝てれば治るか、という発送になりやすいですが、

それでいると永遠に良質な心身感覚を知らず、健康産業や医療産業の顧客に自身から名乗りを挙げ、その業界に冬の間はずっとお世話になる人間になってしまいます。

これからの日本は更に寿命が延びることが予測され、本当の財産は生涯において心身が健全かつ健康なものが本当の「宝」になっていく時代になります。

たとえ富裕層で経済的に豊かであっても不健全、不健康な身体では何も楽しめなくなる、ということが現実で仮に今経済的に豊かであっても、それらは全部が医療負担の費用になる、ということです。

逆の発想でいえば、そういう医療負担にかからない身体というのはそういう方々からすれば、その医療費を持っているのと、それよりももっとお金を払うから、そういう姿になれるよう教えて欲しい、とさえ思うようになります。

これは中国古代の始皇帝でさえ、そうであって時間が経っても歴史はあまり変わらない、そんなことに気付きます。