皆さんのよく知る「お稽古」の稽古。

その稽古の「稽」の意味については、意符「とがめること」というものと、音符「ひっかかる」というものとが組み合わさり、

「ひきとめる」という意を表しています。

また計を通じて「はかる」「かんがえる」という意を持ちます。


そこから稽古の「稽」とは、

「とどめる」「とどまる」「はかる」「かんがえる」「いたる」

そして「みだりがましい」という意を持ちます。

面白いのは「みだりがましい」

つまりは「はかる」「かんがえる」「いたる」が滑るのを「滑稽」と言うところです。


従って、「稽古」とは、

「故・古:むかしの事がらを 稽:考える、転じて 学問 学習をする」

ということになります。


物事の何にでも、心の離れた状態での、

ただの作業や動作の繰り返し練習や訓練を受けるだけでは何の「稽古」にもならないことを教えてくれると思います。