今年度2013年から始まった国際武術段位制としての技能評価制度での国際資格「中国武術段位制」

日本国内では関心のある方があっても情報不足(意図的になっているものもあります)になっています。

ご存知のように今年2013年の5月30日に2020年五輪 追加項目のIOC会議がロシアのサンクトぺテルブルグであり、8項目から3種目に絞られ、武術と空手はとてもいい位置にありましたが、レスリングが決まってからマーシャルアーツ項目が敬遠された理由と、過半数を得なければならない事情があったのですが、共に票を食い合って決められずになり、最終的に元々は獲得票数の少なかった野球・ソフトボールとスカッシュが残りの2つになりました(実はレスリングの次に票を集めた空手と武術を外した、という方が的確だと思います)

そして中国オリンピック委員会、国際武術連合会、中国武術協会はすぐに会議を行い、すぐに次回への展開計画へ動きを移しました。

そこにあるものが「中国武術段位制」と連動する「伝統武術競技」の推進計画のスタートです。

もう今までに中国武術段位制については述べてきたので省きますが、2008年の北京五輪での文化プログラムで行われた高難度競技、旧段位制套路は武術競技の「自選項目」の扱いとなり、

「スポーツ競技、レクリエーション体育」項目としてでの位置付けとなり、

「武術教養」としての正式な学校教育においてでの学術としての体育項目の内容としては「中国武術段位制」になりました。

つまり、国内外で学校教育で教えられる学術教養、技能としてが「中国武術段位制」であり、

誰でも気軽に楽しめる「スポーツ競技、レクリエーション体育」が「旧段位制套路」他になりました。

日本国内での多くの普及活動では、「スポーツ競技」「レクリエーション体育」の「旧段位制套路」が中心であり、

「中国武術段位制」を避ける組織が多くあるのが実情です。

(※内容の全貌を知れば、避けた団体の理由が明白になると思います)


私達の武術活動では、2011年から旧教程、そのまま継続してきて2011年の上海体育学院での研修で、2013年頃から国際資格は「中国武術段位制」の新教程ということは、かねてより情報を得ており、準備をしておき、今年からすべてに活動を移しました。

今までの武術技能では基礎・基本重視、学術教養として「中国武術理論概論」「中国武術史」「武術礼儀と武徳」を上達する人にはITを活用し指導を行ってきました。

先月の段位検定試験でも良い成績を取ることが出来て、日本国内で活動する本格武術学校としての資格を得たと実感しています。

先月の大会で組織委員のある人に言われました。

委員:「日本ではカンフーと言う名称が映画とか漫画とゲームで扱われることがあって一番有名になっていて、旧段位制套路での24式太極拳などが多く行う人達があって、日本用での太極拳の段位制があるのは知っている。」

私:「そうですね」

委員:「私達の立場から言わせてもらうと、日本の柔道や空手での正式資格の標準が日本にあるのと同じように、中国武術段位制だけが、中国武術での正式国際資格である」

私:「私は当然ずっと以前から、認識しているからこそ、今回に参加しています」

委員:「あなたはいい、しかし日本の組織が独自に作って行った武術の評価システムは、実技内容の要求などが、まったく異なっていて、今更私達の関知するところではない」

私:「私は個人的に長く中国武術協会の関係者との連携があり、本場と同じように今回のように大きな変化のある時を知り、知人からも多くの情報を得ているから、こうしてやっていますから何の問題はありません」

委員:「なら、いいでしょう。」

私:「個人的に聞きますが、日本国内では段位制の情報はほとんど知らされていませんが、これから数多くある日本の組織からの段位検定への参加者の応対についてはどうなのでしょうか」

委員:「つまりは段位試験を受けて合格できるか、できないか、のことでしょう!? もし多くが段位制を知らなくて試験に合格できないようであっても、それはあなたの国の国内組織内での問題であって、私達にはそのことについて関係ない」

私:「そうですか、判りました」

そして大会が終わり、私はたくさんの日本国内情勢とか、今までの武術や太極拳組織同士でのしがらみや、

これまでに如何に所属組織から常に代表選手を出すことへ展開を有利に進めるようなことや、財政的利権をめぐる争いなどの事柄を思い出し、振り返りました。

確かに、

あの委員の言った「それはあなたの国の国内組織内での問題であって、私達は関係がない」

と言ったことは鋭い。

しかし未来を考えれば「中国武術段位制」が、カンフー、太極拳を含む中国武術項目の正式標準だという事実から今の状況を判別できれば、

「我々は、日本国内で正式に、ひたすらにこれをバンバンと頑張って行っていけばいい」

それを確信しました。

今私達は大きな進歩の実感を毎日、毎日感じ取っています。

委員の言い方は確かにぶっきらぼうであったけれど、今までを知る中国武術協会の行いにしては珍しく、私の知るところでも真剣な会議に会議を重ね、内部での問題提起と、その問題による人事での更迭もいくつかあり、反省からによる標準化システムの優れていることを教えてくれた事に感謝しています。

現代日本にもまだ、東洋的文化にはよくある、かつての「お上」に逆らうと逆襲を受けたら命取りみたいなイメージ:妄想があるかも知れませんが、意外にも、本家である中国が武術界で改革を図り、

中国武術界では今までにない好調な実情を知ることができました。

私は今この「中国武術段位制」「国際武術段位制」システムを毎日あちこちで指導に周っていますが、今一番関心があるのが、

改めて「フィットネス業界」です。

日本全国に店舗のある会社にいくつか売り込んでいますが、嬉しいことに2020年東京オリンピック開催が決まりましたが、

武術はまだ、オリンピック正式種目化が果たせなかったので体操、水泳の人気項目に押され保留状態ですが、将来的にはかなり明るい展望があると思っています。

(※大手ではなくとも、中小企業でのフィットネス業界関係者:事業部などの皆様、興味がありましたら是非ともご連絡をお待ちしております)



2013年横浜武術院 中国武術・健身気功交流会 是非、ご来場をお待ちしております!

●2013年 横浜武術院 中国武術・健身気功交流会(入場無料)は
10月13日(日)港北公会堂で開催致します(東急東横線 大倉山駅下車 徒歩7分)

開場:13:00~ 開演:13:30~