昨日の朝の太極拳教室は今日も続く台風の影響で中止にしましたが、午後の横浜は雨が一度上がり、今年の交流会に向けた練習ができました。

先月の香港大会遠征で実感できたのは、現在の私達の武術活動の水準が中国の武術専門学校である、北京首都体育学院の武術隊や北京少林武術学校、上海市嘉定武術学校の代表隊と比較してもほとんど点数差はあまりなく、何人かにはこちらの獲得点数が上回り、力を確認できたことです。

(各年代の総合1位選手との点数差はあと0.1~0.15でした)

昨年~今年に始めたことは競技オンリーの武術隊の維持というものは経験として日本国内では有効ではないことから、競技大会に出場する年はエントリーを行ってから競技部門としての武術隊を組織し、

大会終了後のパーティーで競技部武術隊の解散式を行い、その後は全員が武術班か太極拳班に戻るシステムにしました。

やはり昨日の練習のように全員で技能水準を意識して高め、練習して更にいいものにして行こうと一生懸命に頑張る感覚は大会感覚と同じで有意義で誰しも存在感が強く感じられて楽しいものです。

ここまでに来るには、今までに日本国内、かつての東京や横浜で武術活動を行いながらいろいろと考えさせられることがあり、改善に改善を行ってきました。

私自身は中国では、上海体育学院、安徽省武術隊、復旦大学武術隊、湖北省武術隊、北京体育学院、北京武術隊、中国武術研究院、などで訓練を受け、学んできた経験があります。

感覚としては一学生しての感覚、武術競技選手としてでの感覚。

太極拳、健身気功や伝統気功華侘五禽戯などの練功者としての感覚。

そして競技指導者あるいは養生、健身項目の指導者としての一般指導者、フィットネス事業においての職業指導者になってでの感覚。

そして組織の運営責任者としての感覚です。

その中で思っていたのは中国の学校と同じシステムの実現を日本国内で行うのは現実的にかなり難しい、ということでした。

先ず日本での資本主義経済で経営陣というのは儲かるものだけに興味を示し、公共、行政機関は多くの部門があるので専門性に欠ける、という状態になっています。

そして太極拳系列における国内組織はとにかく多く、地元においてもそうですが傾向としては何かと既得権益の維持や行政からの援助などの獲得に躍起になっている感じで、正式な技能の研鑽とか研究にはほとんど力を入れるようなことはなかったように感じるところが多かったです。

1986年から個人ビザが下りるようになってから10代半ばから後半に中国大陸で実際に学べることのできた初めての世代が私達の代であり、今までに大体何らかでその代では面識がありました。

今になって思い起こすといろいろとあります。

日本における中国の問題、中国においての日本の問題、米国との同盟間での問題、日本国内での問題、

個人的にでも経済感覚、心身感覚などのジェネレーション・ギャップにおける考え方の違い、

今私が行っているのは、純粋な日本民族として中国の伝統文化を取り入れて、そこからの新しい発展を目指す、というものです。

今年になって、ようやくいいかたちにまとまってきたことが嬉しく思っています。


ふと今までの仕事の在り方やシステムを考えると、今やりたいことは普通世間一般的にすべてに該当しないことばかりであり、

逆に考えれば、よく世間でいわれるライフワークとしてや仕事においてでの幸福感を得られる社会構造の実現を目指している、ということで、今日々にコツコツと行って力を積み重ねていることが将来、我々の大きな無形財産になるだろう、との予感を思っています。



2013年横浜武術院 中国武術・健身気功交流会 是非、ご来場をお待ちしております!

●2013年 横浜武術院 中国武術・健身気功交流会(入場無料)は
10月13日(日)港北公会堂で開催致します(東急東横線 大倉山駅下車 徒歩7分)

開場:13:00~ 開演:13:30~