私の少年時代は実は剣道少年でテレビでも映画でも時代劇が好きでした。同時に水泳選手を目指すように薦められ、あまり好きではなかったですが水泳はかなり鍛えられました。

1975年~1976年の小学校3年生の頃カンフーブームが日本全国で起こりました。やっぱり影響は受けるのでカンフーや中国武術に関心を持ち、書籍などをよく見て自主的な学習をしていました。

中学1年生から中国武術ひと筋に打ち込むようになりました。

それから様々な変遷を経て全国大会に出たり、国際大会などに出てスポーツl競技選手としても活動をしてきました。

スポーツ競技というのは怪我をしながら強くなっていくもので、気づけば身体はあちこちがガタガタになってきて30代を迎えるのはよくあることです。

ちょうど10年前の2002~03年頃から中国は資本主義路線に変更し始めました。

それまでは中国という国は社会主義で書籍とかにも政治的影響が強くあり、1970年代の文化大革命の影響を受けてきた世代の時代でもあったので気功などの養生の資料などのものはあまり出回っていませんでした。

(文化大革命の時には思想哲学、養生、気功、武術などは禁止されていた時代があります。その中でも太極拳だけは優遇をされていましたが、後にそれも政治的理由で利用されていることも判りました)

武術は専門理論などの知識や教養をも学んではいましたが養生部門はまだ90年代ぐらいまでは組織的に別の分野でした。

特に2003年頃は何が何でも価値のありそうなものは全部市場に出してしまえ、という感覚が国内から始まり、良かった部分は今までに表になかなか出なかった医療などの専門知識のものもオープンになってきて、まださほど高価なものでもなかった時代です。

健身気功は中国全土の体育学院などの体育学校と医科大学の中で合同研究がスタートして、私にはちょうど良いチャンスでした。

私が中国でトレーニングしていた同世代やその先輩ぐらいの世代がその学校での武術競技、武術体育、医療運動の研究チームにいたので教授や学生たちがまだ試行錯誤でやっていた時期でもあったので、それらの授業や講義には行けば現地の学生に混じり、いつも気軽にどれでも参加させてもらえたので多くの教養や技能をいち早く得ることができました。

中国のコネ社会というのは本当で長く付き合いがあればあるほど、ストレートな付き合いができる利点をフル活用しました。

この期間での導引と五禽戯の研究において身につけられた技の教養は私の生涯の人生でとても大きな成果を得られました。

そのおかげで武術競技での後遺症はすべて自身で完治させられて、身内にも教え元気になりました。

そして私が養生を語るうえで重要なのは、このシャープになった感覚になって2回アメリカでの心身感覚からくる体感:人間関係や食事、すべてがお金社会というドライな空気の体験を活かしてもいます。

私は自分の身体を使って実体験という自己責任での自発的人体実験をすべてチャレンジして経てこれまでやってきました。

ですから日本の養生、中国の養生、アメリカでのフィットネスという感覚での違いを理解できたことは大きいと思います。

そのほかやはり重要なことを知ったのは日々世界での動き行く政治経済、金融、軍事関係での状況をも情報を多角的に把握していなければどのようでもいつであっても真の心身のバランスを保つのには現代日本では必要な要素だということです。

(これらは一見無関係のように見えて全部は世界経済戦略という根底:営利ビジネス医療、金融サービス、保険などが繋がっている事実です。知らなければ知らないほど平和そうに見えて実際は泥沼に巻き込まれるようになり不運なスパイラルに嵌り抜け出せなくなるだけです)

これらの総合的講義を行うフィットネスの仕事でも皆様に大事にしてくださり、生涯やっていく仕事に誇りを持ってできるようになりました。

特に年配で健康維持に真剣な皆さんにはいいかたちで共に楽しく活動ができて嬉しく思います。

こうして自分の生涯において具体的な意識的維持活動は世の中の意識調査アンケートの中でいつもダントツ1位の健康不安のほとんどの諸要素を取り除くことができて、

2位の経済不安という面でも医療費への心配はなくなり、3位の人間関係も悪影響を受けることはない環境にいることができました。

私は養生の思考、技能、環境を整えることで得たものはとても多いと思います。

つまりはその事実の継続から思えばありとあらゆる病の可能性がなくなる実感があって、それらの医療負担が全くかからないというような逆保険のような存在になっています。

逆に私達の世代では、物質的欲求を満たすことを最優先するような人々が多く、当然この日本での資本主義経済ではそれを最優先することが良いとまで政府や財界がやってきました。

私はこういうところでどなたにも情報を公開している理由としては、日本人としての責任で日本の未来を自発的によくしてもらいたいために皆さんに気づいて欲しいことが理由です。

すべて養生に意識を集中させてきた理由は、この自身の心身環境から見る日本の世の中は機械的人間と工場で作られた物質に囲まれた箱庭で生きるのではなく、

いつも自由で直感のはたらく動物的本能をずっと生涯に継続維持できる感覚の法則を体得できたことで、それを通じて本当の人間として、長きアジアの伝統の結晶を受け継ぐ日本人としてのびのびと生きる道を歩んでいける方々が増えることを願っています。