中国武術の歴史は長く、その伝統文化的強みによって人それぞれのレベルアップが可能になります。

しかしながら日本における武術のイメージは映画やテレビの影響による一部分的側面しか知られていない現実があります。

ゆえによく見られるのが技術論や比較論ですが、本当に長く武術を嗜んでいくとそれらだけは不毛な内容のものばかりということが判ります。

いろいろと見ていけば、そういうことに興味を持っているのは、実際にはやっていない人やキャリアが浅い人が多いです。

あるいは経験は長くとも本当の深い練功を知ることのできなかった人です(これが一番多いかも知れません)

我々の武術活動では今年の交流会を終えてから、またこれからも一段とレベルアップに結びつく雰囲気の練習になってきました。

私は人それぞれのライフワークに合わせた武術の指導を行っていますが、やはり時間が経つうちに「その人それぞれの考えの本質」は必ず自身の武術に表れてきます。

今年は上海大会での成果が全体的な活動に活きてきて、よりよいイメージがついてきたと思います。

そのステップで武術ではやはり重要な「格闘技術」面を昨年秋からの剣術での「短兵」そして「対抗性推手」と行い、

昨年に散手攻防技術の練習が今年はもう距離感を掴む感覚が生きてきてだんだんとフリースタイルでの試合形式の稽古が出来るようになり、この秋の3週間前から通常「散手」を行えるようになりました。

先週から今週にはグローブとヘッドギアをつけて、かなり質のいいスパーリングが見られました。

実際の攻防技術の稽古というのは、本当はとても精度の高いものでなければならないので、この3年間ほどの武術基本功の応用はとても大事だったと思います。

これからはスタイルとトレーニング方法の確立と安全なルール設定をやって普及にも力を入れていきたいです。

やはりコツコツと頑張ってきた成果を見られるのは指導する者として、とても嬉しいものです。

こうして私達は健身気功、太極拳、伝統武術項目、そして短兵、推手、散手と全体で活動がまとまるようになりました。

日本で一団体で全体をできるところは稀であろうと思います。

そして我々での武芸の総仕上げは日本刀を扱える日本武道としての兵法剣術になります。

これからは冬へと近づき、我々はまた新たな武術・武芸熱で頑張り続け、近い将来に今のみんなが更に望む武術活動へと昇華させていきたいと思います。

世を見れば、世界経済崩壊の危機とか、いろいろ物質欲だけに生きてきた人たちの失望感が漂っていますが、

本質的に重要な人間活動においては、我々にとってはほとんど関係はなく、日本経済全体でも長期低迷が起こることは確実なので、

むしろこういった「人間力」の強化活動や心身の浄化法のできる我々にはチャンスの時代だと思います。

着実にまた次なるステージへとステップアップを様々な面で頑張ります。