10月に入り1週間と1日が経ちました。この10月より新しいスケジュールになりました。

先月いっぱいで閉館したクラブがあり、10月に入り新しく武術院の教室としてスタートしました。

そして野外太極拳教室も日曜は鶴見川河川敷、火曜日は日吉の丘で週2回の活動を始めました(日吉は日曜日にも各自での自主練習日になっているので週2です)

先程日吉の丘を終えて戻ってきましたが、先週~今日と組織形態も少し改善してやってみて新しいスタイルにしてとても好評だったので良かったです。

今まではスポーツクラブ向けプログラムを行っていましたが養成スクールのやり方に加えて応用を持たせて始めました。

10年以上長く続くレッスンでは時折は全員が共通認識を持って皆さんが相互に安心感のある中ですすめていく機会を作ることはとても大事なことだと思っています。

そして更に基礎練習功法を作り、準備運動から基礎功法~そして太極拳とカリキュラムを毎回確定し、覚えられれば各自でも出来ますし、指導者にもなれるようにプログラムをまとめあげました。

14日の交流会では武術院スタイルの太極拳の基礎から推手までのプログラムを見られるようにしてあります。

最近思ったのは日本における太極拳や中国武術、導引や五禽戯などの気功は現代日本ニーズにあっていて更に本場の方法ともしっかりと結びついている日本的深化が重要に思っています。

この1年間と最近の中国との摩擦があって更に必要と思いました。

私もそうですが日本人のように自分の祖国にいても他国から来ている方々に気を遣うというのはほかの国民性にはないことだと思います。

しかし時折は本音を言いたくなることもあると思います。

こういった日本人同士にしかわからない感覚があるので、自分のように中国とずっと縁の深い者でもやはり完全日本的立場に立つ、ということにしました。

かつては日中の友好団体に所属した経験があって、習慣的に日中間で問題が起こると中国にも気を遣って配慮する、という感覚がありました。

その感覚が習慣で無意識にでもあったのですが一昨日に半年前より今年2回目の靖国神社を参拝し、遊就館をゆっくり拝観しました。

今回は教え子たちにも知って欲しいことがあったので館内を解説しながらみんなで現代日本の問題の根底にあるものや、

自分たちのような中国との文化、あるいはスポーツ交流にも影響を受けるもどかしさの理由なども話しながら館内を見学しました。

そこで今回の自分が感じたのは自分が教わった恩師ももう他界されたこともあるし、中国での兄弟子や同期たちとの感覚ももうかつてとは違っていることありますし、

7月に上海で見てきたかつて尊敬していた先生も動けなくなったり、病気になってしまった、ということや、

古えの伝統中国文化が失われつつある現代中国での大きな劇的変化による私自身での関心が薄れてきたこともあります。

しかしこれも絶対に不可避な時代の趨勢によって起こることで今までにもそうしてきたことがあると思います。

そこで自分はかつての日本では日本人が中国武術へ打ち込んでやっているのをあまりよくは思われてはいない時代がありました。

その中で自分が思い出したのはかつては日本で大事にしてもらえなくて、中国へ来たら先生方が面白がって可愛がってくれて、武術における技術や練習方法、養生の学問に功法、そして思想・精神哲学などたくさんのことを教えてもらって食事もご馳走になったし、いろいろと観光にも連れていってもらったり、楽しかった思い出ばかりでした。

日本に帰ると学生の時は進学、卒業したら就職先、就職したら出世・・

とにかくお決まりのコースのみに行かされることに違和感を持っていました。

16年前に今の業界で中国武術系運動の専門家として指導者として仕事をさせてもらえて本当に良かったです。

そして今現在でのフィットネス業界でも外食産業のような勝者なきサバイバルビジネスのようにもなってきてしまいました。

今週に地域に根付いた活動としての教室指導に新しくスタートしましたが、どこも喜んでもらえて本当に良かったです。

かつて孤独に中国で鍛えられ、学んできたことが、かつてはよく思われなかったようなことが、今はよく思われるようになり、喜んでもらえるようになったことが正直、本当に嬉しいです。

長い時間がかかりましたが頑張った甲斐がありました。

これから思うのは自分の両親に近い世代の皆様に太極拳や導引、五禽戯で活気づくからだづくり活動に加えて、

武術では若い世代がのびのび楽しくやって元気になって、自分も楽しくやっていこう、ということに力を入れていこうと思います。

そうしてかつては中国の先生が自分に親切にやってくれたすべてを自分が日本でやっていくことをすれば先生方も雲の上からきっと喜んでくれるだろう、そう思っています。

そのためにもこれからもまだまだ日本的深化を更に高めていって、皆さんといつまでも楽しくやっていきたいと思います。