今の日本を見て思うことは、人それぞれのライフワークはいろいろとありますがマイナスな面だけではないこともたくさんあると思います。

全世代的にもありとあらゆるものにも国際感覚においてでも応対できるようになり、善し悪しの分別は自己責任をとることと結果責任であることに自信があれば、

自分が今までに過ごしてきた時代の中では一番いい時代にはなっていると私は思っています。

職業も自身で選び、創業もできるし、その中での偏見はなくなってきたこと。

こうでなければならない、という足かせもあまりなくなり、それぞれの生き方を尊重してくれるようになったことだと思います。

しかし、これもそれぞれの人生経験によってでも受け止め方は変わってくると思います。

例えば若い世代にとっては何でもあるけれど、何をやったらいいかが判らないように見えています。

しかしそれは当然でもあって自分たちの世代とより前の世代の人々が

まだ日本には「ないもの」を「あるもの」にと苦しんでやってきて積み上げた後を行くのも、また大きな意志と忍耐と辛抱が異なるかたちではあるができてくるのだと思います。

しかし人生に生を受ける、というのはそういうものであって何らかの厳しさや苦しさを乗り越えることで自身が今「生きている」実感があることだと思います。

例えばどのスポーツの世界というのでも、かつては服や靴の質も悪く、練習環境もなく、指導者もないのが普通の状態で、

そこからどのようにしたら良くなるかを考えに考えてそれぞれの今日があると思います。

できてしまった後からスタートした人というのは確かに記録は伸び易いかも知れませんが「魂」の部分ではかなり劣化しているかな、というのを感じる時があります。

それを感謝の念が足りない、とか、心のあり方に問題がある、とよく言われますが、そういうことだと思います。

スマートフォン:携帯電話の普及で便利にはなっても実際のコミュニケーションが良いか悪いかということにも通じています。

物質的な便利さを得て、楽になったことだから時間に余裕を持って生きていくこともできると思いますが、

物質的便利さと経済的優位に立つ、というのも比例してもいるので、人生はその逆も今はあってどちらかを選ぶか、ということでもあると思います。

自分は今、どちらかといえば60代ぐらいの方々と感覚が近いようで、

かつてはベンチャーの仕事も経験したし、武術をやるためにも中学生からやってきた多くのアルバイトなどのさまざまな職業経験もあったので、

これから何かしたいとか、そんなに欲しいものはなく、

あせらず確実に中国武術教育家としての面と日本武道では自身の武芸剣術の研鑽と発展へと精進をしながら、

長期戦でもいいので毎日の充実を大事にのんびり生きていくことを考えています。