だんだんと春爛漫の時候が訪れ、身体も軽くなってきて より一層活動にも活気があふれてくるようになり、

この冬の成果を感じながら今年の展望を図っています。

最近は皆さんの意識が向上し、とてもよい稽古ができてきたと思います。

稽古とは芸道に通じるための「古え:いにしえ」を「稽:かんがえる」という意味で行うことであります。

古えから今までに伝承された「わざ」を想い考え、長く継続して自身の感覚向上を図る努力を繰り返します。

そして近い過去かつての自分の古きのいろいろをも想い、自身の近未来へ続く今を感じて築くために大事なことでもあるのです。

「練習」というのは反復して繰り返し行い、身に所作を覚えさせ、

「訓練」というのはある晴れの場へ向けての訓示を兼ねた練習やあらゆる面においてより能力を向上させていくための行いのことをいいます。

ですから練習や訓練を経て「稽古」がよくできている人は上達していくものです。


稽古は日本的意識の行いの表れでもあり、東洋精神でもあります。


練習や訓練では「心」が離れていてもなんとかこなすことはできるかも知れませんが、

稽古は誤魔化しは利かず、見る人が見れば「象:かたち」ははっきり見えますし、自身でもその難しさを知ることができると思います。

私はやっぱり日々の「稽古」が大切と思い すべてにおいて重視しています。