曽野綾子さんという素晴らしい作家がいて、いくつか今までに拝読させて頂きました。かつて「いい人をやめれば楽になる」という本が話題になりました。

その本も拝読して、その通りだと思います。

しかし私自身の今まで見につけてきた思想・哲学の立場から僭越ながらいわせていただくと、それは時と場合では違う、と感じるのです。

日本は今戦後最大に自由で、ありとあらゆる衣食住に関する物質にほとんどの方々が満たされています。

しかしながら日常生活の仕事の現場の人間関係の複雑さや、出鱈目とでまかせと無意味な言葉しか話せない若者が激増しているように思います。

そして私の世代に近い40~50代はふざけた何の得るもののない茶化しただけのバラエティーのテレビ番組の見すぎとゲームやスポーツなど自我の思考を奪われ停止状態にさせられ多くが眼と鼻の先の作り上げられたスキャンダル情報とかに振り回されて、

慢性的な非現実的なバーチャル世界に漂うだけの人間化へすすめられているように想うのです。

おそらく彼らは正直自身を一人ぼっちになって見直せば精神的・肉体的において力強い能力はなく、ただ風前の灯火のようなほそぼそとした生命力しか持たないからだになっていき、薬が利くと誘導されてかえって悪化していくのです。

とにかく、気をつけなければならないのです。

今の日本は眼に見えぬほど静かに、作られた笑いに載せられて物質的に満たされながらも、戦後最大の「生命力の危機」がじわりじわりと近づきつつあるのです。

ただ最近の3年前のバーチャルな思いあがった「バブル:泡」景気を演出させ、その後の最大幅の景気暴落、

これらは、私が感じていたのは仕組まれていたか、あるいは中国の操作方法をしくじった欧米側の政権に影響を与えている非道な人間たちの誤算だと思います。

日本はアジア圏にある「欧米的側につく味方の政権」のかたちが終わり今までに知らなかった世界へ初めて入るのです。

それをチャンスと見るか不安と見るかは自分次第です。


その中で実際の庶民の立場から考えれば「いい人をやめれば楽になる」は違います。

逆説的にいわせてもらえば、「楽した意地悪な悪い人を矯正しない限り、いつまでたってもいい人は永遠に楽になれない」ということです。

曽野さんは裕福な立場からいえる方なので、そういえますが現実は違います。

私の所感としては「いい人をやめれば」どうなるか、

その個人的立場では楽になるかもしれませんが、決して全体ではいい人が減り、悪い人間はそのままのさばる、だけになるのです。

これは私にとってはたたかいです。

見せ掛けの善意を見せている、正体は心が悪い人間をのさばらせてはいけない。

皆さんの周りに「身体にいいと思われる」とか「ヘルシー」なんて宣伝だけが立派で、実際には効果はなく報われずいい加減なものばかりを与えられる悪循環の罠でしかない事実に早く気付くべきです。

そこへ時間や労力や大切なお金を浪費するのはやめましょう。

方法としてはいい人間たちで今は忍耐と辛抱をして、希望のある夢を持つ人々を育て、共同体となって強くなることです。

私は今将来に向けて、まだ小さな芽ですが力強い手応えを感じています。

「いい人」辞めずによく周りを見渡せば、実は目立たなくても「いい人たち」はいっぱいいます。

未来に向けて、力をあわせてがんばりましょう!

善意をみせた悪意を持つ人間とか、気付く力のない思考力を奪われている脳の状態で無意識的にも人の心を傷つけるような輩こそ、ある兵法の「術」を使って自ずから暴露するように導けば、

彼らはおそらくこれからは自ずから滅亡していくことでしょう。

我々には0から1を作り出した敬意を持つ中国文化の強さを既に日本人として身につけています。

慌てずに長期戦になっても大丈夫、我が祖国の偉大なる風土のエネルギー体のすべては日本人の味方です。

国際化なんて聞こえのいい、自我:アイデンティティーや精神的支柱のない日本人同士における「心」の分断工作のような悪影響を与えるようなものに意識を向けるのはもう終わりにしましょう。

私は「いい人を辞めない」「いい人」たちがこれからの日本を築いていく、そう信じています。