職業柄、自分はたくさんの方々と毎日お会いします。

そして電車や街中を通り、人間ウォッチングを欠かしません。

感じるのは不健康さが身体のあちこちから滲み出ている人が多い、という印象です。

特に男性。

その反対に女性は30~60代ぐらいの皆さんがとにかく元気です。

世の男性諸氏はあまり真剣に考えている人は少ないと感じていますが、

常にすべては具体的でないにもかかわらず、前提であることが当然と考えている人が一般的だと思います。

自分は病気にならないだろう、身体はきっとなんとかなるだろう、自分は関係ないだろう、という前提。

仕事は大丈夫だろう、報酬もちゃんと得られるだろう、何とかしてくれるだろう、という前提。


今の時代、何でも前提は崩れる、ということにも意識を置いておく必要があると思います。

そして物事は具体的な根拠があり、良好なはたらきを充分大事にしている人は強い、という事実です。


ある例を挙げて考えてみましょう。

毎日は睡眠不足、運動する時間はなし、食事は適当に好きなものを好きなだけ食べる。

(本来の意味とはかけ離れた解釈をしてる人が多いです・・本当は野生動物のように身体に合った食物を必要な分だけ摂取するという道理にあった考え方です)

外の空気に触れる時間は少なく、若い人は常に電気機械に触れている時間の方が多い。

これは何を意味するか、といえば慢性的な睡眠不足であるということは

大脳の感覚が回復する前にもう酷使させていることになり、

運動しない、ということは体の関節は固まりやすく筋肉は衰え、動きの反応も遅くなります。

認識や反射は悪くなり、いつもモタモタしている感覚が普通でほとんどがリアルタイムで仕事やすべての物事は遅れがちになると思います。

そして食事は肉類を多く好み、その他揚げ物やお菓子みたいなものばかりを食べていたり、

飲むものはコーラとか甘い清涼飲料水を摂取していれば体を構成する物質は劣化していくと思います。

そして常に大音量で電子音中心の音楽を耳に入れておけば難聴になりやすく

目で見ているものは液晶画面ばかりであれば視力は衰え、動体視力は機能しなくなるでしょう。


体の具合が悪くなれば医者がなんとかしてくれる、そう考えています。

薬を飲んで寝ればよくなるだろうと思っている思考回路。


これらの後に待っているものは何か。


医者という存在は体の不具合を訴えてきた人から話しや症状を聞いてそれ以上悪くならないように薬を処方し、

体内に何らかの液体を入れることで流れを動かそうと試みるだけです。

医者が病気を治すのではなく、

自分の体が治癒できるようにヘルプするだけなのだという事実を理解することは重要です。


自分の体全体の動きの固さからくる全身の血流が悪く、栄養の運搬力が弱く、

老廃物を外に出す力が弱く、

呼吸する力も弱くなれば、脳に送られる酸素量の少なくなり、脳の回転も劣化すれば思考も更に浮かばない、この悪循環のスパイラルが現代の病でもあります。


これを治癒させるのは誰なのでしょうか、ということ。


自分の体の筋肉や骨、多くの運動器や内臓、脳は誰かに動かしてもらえることはできない、という認識が大事です。

心身の感覚が良好ならば良識に気付いて、動かして 

つまりは他動的でもやらなければ、とはなります。そこから自発意識が働いていい方向に向かわせることはできます。

中年~壮年男性、つまりはお父さんやご主人が体調不良から病に伏してしまったら誰が養うのか、

医療費は更にかかり、食事代も普通よりかかります。収入はなくなっても支払いというものは必ずあります。

それに保険というものがあってもそれはあくまで手当て、増やすことはできなくなります。

これがお子さんだったらどうなるだろうか、20代より上だったらどうなるだろうか。

生涯は病で過ごさなければならなくなるのだろうか。


賢い現代女性はそのことを意識しているように思います。

どこのクラブでも女性は積極的に何の運動でもこなします。


自分は2001年と2004年にアメリカを見てきました。

当時のアメリカとまったく同じ状況になっています。


最終的に国からも誰からもいわれるのは自己責任。となります。

そんな時代が日本に今現実になっていて毎日の仕事でもこのような話しをいつもしています・・・


大事なのは健康は金では買えない、どこにも売ってはいない、ということです。

健康なことで損をすることはなく、得をすることも多くあります。

不健康なことは、損をするだけでなく、得をすることもなく。

周りにも負担をかけることになり自尊心は育ちません。


多くの方々は、早くここに気付いて欲しいと願っています。