「儒教思想」の始祖である「孔子」の言う言葉は確かに正しい。

しかし儒教思想では、歴史的に乱世を導く原因になることを多くつくってきてしまいました。

それは、ある人によっては、

言っていることと、行っていることがおかしくなっても下の者は上に言ってはいけない。

腐敗を腐敗、といえず、

偽装や捏造、人を困らせてしまうはたらきや行いを上部が遊興を行っていても

「忠」といわれれば黙るしかできなくなる。

そして下部の者もおかしくなっていく。

これが中国では儒教を国教とした「漢」王朝では、後漢(西漢)の時代には

愚かな皇帝たちと官僚らの生活環境と腐敗と汚職が激しくなり 

民衆は飢え死にをする者が多く出たり暴徒が強盗や略奪を繰り返し暴れ回るようになったのです。

この乱世を憂えた曹操は、この腐敗した「漢」王朝の建て直しと世直しに人生のすべてをかけました。

ここで注目すべきは、

多くの人へと皮肉な論争をしかけては不愉快になる議論をけしかけては

ただ人をやりこめていくことだけに、楽しさや趣興をもつ孔子の20代目だと

威張る孔融のでしゃばりを許さず斬りました。

聖域やタブーのない歴史的人物。それが、曹操という男。

私は、曹操が好き、とはなかなか いいにくいのですが(父を殺された怒りの報復で中国史上初の30万人大虐殺を行った)

歴史のタブーに踏み込んで 腐敗した儒教思想の国を叩き壊し 

魏国の礎を築き誰にも侵害させない平和な中原の安寧を保った英雄。

そんな曹操の伝記をいつも拝読しながら、すごい。

と感じます。