日々、いろいろと世の中を見渡しながら思うことは多くあります。

その中で仕事は心身ともに「健康」「健全」を広めるためのフィットネス事業の中で実技指導と講義が中心です。

時間が経っていく毎に、元々の武術を通じて 

スポーツ業界、フィットネス業界、医療の世界に携わるようになりました。


その現場でいつも大事にしていることは

心身共に「意味」「目的」「効果」を必ずリアルタイムでその場で実際に証明すること、に尽きます。

なぜなら世間には多くの健康法や健康食品、便利な運動器具や様々な運動の指導者たちがいます。

そして医療においても毎年多額の費用をかけて進歩している、と多くが言っています。

そして通信においても物事の連絡や伝達方法も進化して非常に便利になり、人間関係も円滑になるはずです。

しかしながら現実は、どうか。


メタボリック症候群と呼んではいますが、肥満による成人病予備軍の方々が激増し 

健康不安や精神面での心配事はかえって増え続けているようにも感じました。

情報においては本当に正しいか、どうか解らないものが溢れかえっていて混乱が生じているのも判ります。


これらは、どこに問題があってここまで来たのだろうか、と周りを見渡しながら考えます。

私が考えるに、多くの人々は

マス・メディアたちの作り出す「実体のない存在」の呪縛にかけられている気がします。

そしてメディア関係者も自分達同士においてもかかってしまっています。


日々レッスンではたくさんの方々と接しながら思うことですが、非常に身体面でも、

経済的にも今現在が健康で充実している様子が見えるのに、口を開けば、

まだずっと先の未来の身体の出来事の不吉な憶測や経済的な心配をし続けています。

あるいはそれを広め回っています。

そういった時には いつも「意味」「目的」「効果(成果)」の中で「今この瞬間を知ることが大事だ」と、

くり返し申し上げています。


何故なら、世間にはただ消費するために作られたものが多くあり、

「無意味」「目的のない」「効果なし」の時間を過ごしていることが普通になってしまったからだと思います。


時々商品の中には「害はない」と謳っているものもありますが、

それは「害にはならない=良いわけではない」とも取れるものもあり そういった商品が街に溢れ 
製造しているメーカーは、広告の宣伝効果で何億円と売り上げを伸ばし

「ラッキー!」とも取れる発言を堂々としている経営者や財界人もいます。

これは経済の流れを活性化するのには大事なのかも知れませんが「それでいいのか?」とよく思います。


そんな中で私は講師ですから、よく「私達はいつ生きているのか?」と逆に人に問うことも時々しています。

これは単に刹那的な過ごし方のことではなく、

今ここにいる現在の自分の存在を知り、理解していくことがいつも大事だと思っています。

今までにコツコツと真面目な努力を続けてきたならば、過去から有意義なことをたくさん学ぶことができ、

積み重ねを更に未来へ続ける決意があれば未来が良い方向を展望できるはずです。


健康管理のことを言えば、自分自身では日々、身体に入れる食べ物・飲み物には全て注意しています。

冷凍食品やジャンクフードと呼ばれる食べ物は基本的に取りません。

間食はほとんどしません(する時は一番ハードな金曜日の夜のレッスン前に軽くとる和菓子くらい)

睡眠時間はしっかりと取り、酒は飲みます。喫煙は一切しません。


運動は仕事ですから朝昼晩です。

見た目にも、聞く音声にも不愉快に感じたTV番組やメディア報道はすぐに音を消すか、スイッチを切ります。

読書には古くから伝わる哲学書や易経、黄帝内経を読み 

20年以上前から集めてきた中国武術全般 太極拳、導引・気功の書籍を

中国で直接入手したコレクションを時間があればしょっちゅう見ています。

それを見る度に新鮮な発見があります。

私はこれだけでも充分日々を楽しく過ごせます。

ちなみに体重は今63kg、身長は169cm 最近買ったズボンでサイズが解りましたが31インチ(76cm)でした。

高校生の時に上海体育学院で買ったシャツはまだ着られます。

将来を思えば、これからもいろいろと変化することはあるでしょう。

しかしこれに準じて対処していくことを思うと、

たとえマイナス要素になっていくことがあったとしても、プラスに転じられることをたくさん学んで来たと感じています。

太陽は必ず東から昇り、西へ沈んでいく。

自生した花は必ず咲くべき時に咲き、鳥は自分の行きたいところへ飛んでいく。


人間はどうか、本当に賢いのだろうか。


その中で信頼できるのは、

やはり自分自身の身体で理解し築いてきた「意味」「目的」「効果:成果」の感覚だと思います。


これからもまだずっとこうやって役立つ、

武術運動の「術:すべ」を多くの皆さんに広められるように頑張っていきたいと思います