コミュニケーション【communication】 「こみゅにけーしょん」

1 社会生活を営む人間が互いに意思や感情、思考を伝達し合うこと。
言語・文字・身振りなどを媒介として行われる。「―をもつ」「―の欠如」

2 動物どうしの間で行われる、身振りや音声などによる情報伝達。

[大辞泉 提供]


人間はコミュニケーションが大事だと、世界中の誰もが知っています。

それがうまくいかないのは何故か、と私もよく考えます。


大きく考えてみれば、いくつか思い当たりますが、

一つは互いに、双方の考え方の違いが大きく認めたくない時。

次は、片方が非常に熟考していて、もう片方の思考レベルが低く無知に等しい状態である時。

そしてもう一つは、双方も何も考えていない時。

があるように思います。


2番目は非常に解りやすいと思います、時間が経てば経つほど結果がはっきりとしてくるからです。

3番目は、早い時点で互いに忘れてしまうことでしょう。


やっぱり一番目が、世の中で一番大きいのだと思います。

それに、片方が純粋にコミュニケーションを図りたいと準備もして、歩み寄ろうとしていても、もう片方が妄想に近い考え方を増長していると、大変なことになるようにも思います。

私達の身近なこと、日本国内の組織レベルの中でのこと。

そして今、世界で起きていること。

考えるヒントをたくさん与えてくれているように思います。


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2008年4月7日、チベット自治区ラサで発生した騒乱に絡み、中国共産党機関紙の人民日報(電子版)が「ダライの5つのウソを暴く」と題した論評を発表した。


<チベット>「5つのウソ」=党機関紙、ダライ・ラマ非難を強める―中国

「5つのウソ」とされた内容は以下の通り。

1、「私は漢族の同胞達に保証する。チベット分裂など企てていない」と言いながら、


インドのテレビ局で昨年4月8日、「半世紀前からチベットは既成事実としての独立国家だった」と述べた。

2、「漢族とチベット族の間に矛盾を引き起こす企みはない」と言いながら、今年3月10日の声明では、「チベット人は自らの土地で、多数派の民族から同化の憂き目に遭っている」と述べた。


また同25日、米「ニューズウィーク」誌のインタビューでは、「裕福なチベット人は大きな家に住んでいる」としながらも「漢人から何とも形容しがたい差別を受けている」と述べた。

3、「今年3月10日以降の抗議デモで、中国政府は真っ先に私を事件の首謀者と非難した」と言っているが、


「チベット青年会」が「命がけでチベット独立を求める」とする声明を発表したのは、ダライと会見した直後。何らかの指令を与えたのは明らかだ。

4、「私は最初から中国の五輪開催を支持している」と言いながら、


昨年の欧米訪問の際には、「08年の北京五輪は、チベット人にとって最後のチャンスだ」と述べ、「中国との外交では、チベット問題と五輪を関連付けるよう」呼びかけた。

5、「法を守り戒めに従う敬虔な仏教僧として、私の言葉は誠実であることを保証する」と言いながら、

自らの「保証」すら「誠実」なウソで固められている。


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世(72)は10日、亡命政府があるインドから米国へ向かう途中で成田空港に立ち寄り、近くのホテルで記者会見した。


五輪聖火リレーを巡る混乱について「気持ちを表現する自由はあるべきだが、暴力はよくない」とし「非暴力の抵抗」を訴えた。

 中国政府が「暴動の扇動者」として批判している点について


「私には反中国というイメージが作られてきたが実際には違う。独立を求めているのではなく、自治がほしいだけだ」と述べた。

 さらに指で角を作り悪魔のようなポーズを取ると


「私は悪魔ですか? 私は人間です。見てもらえばわかるでしょ」と問いかけた。


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ブッシュ米大統領は9日、中国政府に対し、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世との対話を行うよう呼び掛けた。


対話を行えば、ダライ・ラマが「立派な人物」であることが中国政府にも分かるだろうとしている。


 これより先に北京五輪の聖火リレーが米国で唯一の中継地サンフランシスコを通過したが、現地では中国への支持者と抗議者が多く集まるなか、主催者側が混乱を回避するため土壇場になってリレールートを全面的に変更するなど対応に追われた。

 また、米大統領選の民主党候補指名を目指すオバマ上院議員はこの日、


中国がスーダンのダルフールで行われている虐殺の阻止とチベットの人権問題の改善に向けた行動を起こさなければ、ブッシュ大統領は北京五輪の開会式をボイコットすべきとの考えを示した。

 一方、ブッシュ大統領は今週に入り、北京五輪に出席する考えを表明している。


また、シンガポールのゴー・チョクトン上級相との会談後、


ブッシュ大統領は「もし(中国政府が)ダライ・ラマと接触すれば(ダライ・ラマが)立派で平和的な人物であり、


反暴力的で、独立のためではなくチベット人の文化的アイデンティティを守るための人であると分かるだろう」と述べた。