生命力について

昨日に引き続き、

生命のはたらきについて考えてみました。

思考を表現するには言葉の理解、情緒　知性のはたらきが最も影響するものです。

ふと感じるのは、近来　日本での漢字理解度の水準というのは、残念ながら関心の低さからか、

あるいは解り難い四字熟語を振り回すだけの人の説明不足のためか、あまり高いとはいえません。

話をさせたり文を見ればそれは解ると思います。

世間にはイージー：安易な感覚が広まり過ぎ、自分の理解を超えているものに対し、

関心を持つ　というよりは敬遠・回避する傾向が広まってしまいました。

「考える」ということは、物事の本質を見極めて　整理分類・分析し、必要なものと、そうではないもの　とにまとめるという、集中力や精神力・持久力が必要です。

それらを辞め、放棄し安易な方向へ進むようになった、その結果

多くの受け止め違いや勘違いをするようになり疑心暗鬼を発生し、

心のあり方が「鬼」のようになってしまうように感じます。

本来「生命体」において「生殖」というはたらきは、とても大切な事でもあります。

「生：生きること　生命力　免疫力」の意味を含み、「殖：うえる　ふえる　繁殖力」のことを意味します。

生き甲斐を高め、向上させ、積極的な感覚　姿勢　前向きな努力・・

こういった感覚は全て実は、人それぞれの体内に宿っているはずでありますが、

それが心や精神力のパワーダウンから嫌悪したり、回避したりしてしまう情緒が生まれてしまうのは、

（あくまで個人的な発想からくる）生命のはたらきについて逆行する思考になってしまうように感じます。

どんな姿、かたちであれ「生命」は尊い。

先天性の力に従い、後天の努力に励み　それが大自然の望むことだと信じています。

人間の発想は自由ともいえますが、

大脳が大きくなったばかりに机上の空論や空想で彷徨うようなことが多くなったように思うのです。

自分は第一次産業とも呼ばれた、農家や漁師、林業などの自然と共生している世界中の皆さんを尊敬しています。

中でも「食」は全て天と地の生み出す、大自然の恵みからもたらされ、

それはたくさんの生殖の流れの連鎖があって　我々はその恩恵に授かっているのですね。

それらを忘れた便利と呼ばれる怠惰の中で

いつからか現代社会に生きる人間は傲慢になっているのではないか、と危惧をすることがあります。

しかし物事は全て「縁を自分で生み出す：縁起」「原因も全て自己にあるという：因果」に繋がっていることが解ります。

武術の哲学では、

「精」「気」「神」を「三宝」と呼びます。

物事を良くする為には、自分自身の精神力からくる行動の中にあるのだと思います。

それも自分の何代も前からの遺伝の中にあるものだと感じます。

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