「中国武術」は歴史が長く、様々な時代の流れの影響もあり、発展し続け今日に至ります。
格闘技や軍隊や警察で重視され行われる、人間の動きを制止させ、
その能力を奪う方法としての攻防技術は世界中にあります。
現代の中国大陸では人口が13億人を超え、それらの方法も更に発展し、
他の国の武技(空手・柔術・ムエタイ・サンボ・レスリング)もたくさん取り入れられています。
その中で、今回は何を持って「中国武術」というか。
について考察を述べたいと思います。
先ず、中国武術は次の3つの要素を含んでいます。
1つは功法。
人体にとって有益なものであり、続ければ続けるほど、その健康効果は高く、
精神面においても高い「文化」的教育を得て、人は思想・哲学にその深い人生の教訓を得るものである。
2つめは套路。
人体は骨・筋肉・内臓で構成されています。
それらの活性化と「大脳」からの記憶能力・反射神経の向上が「套路」を通じて訓練され高められます。
3つめは格闘。
人間には「防衛能力」の低下がよく見られます。
これには自分の肉体を守るべき内面での力でいう「免疫力」の低下、
世の中では、多くの人間がいて、何時 何処でも身を守ろうとする「攻防技術」の体得。
有名な「孫子」の兵法のように高度な「戦略的防衛思考能力」が大事です。
つまり、これらの3つを包括して向上させられてからこそ「中国武術」といえることでしょう
そして日々精進し体現・体得しながら、世の発展・繁栄に尽力せねばならないと思うのです。
武術家は、自分の「家」を作るのに尽力するのではなく、多くの「武林:ファミリー」を増やし、
殺伐として不安な世の中を立て直し、信頼と協力の中で
人々が幸福な人生を送れる機会を提供できる存在にならなければならないのです。