杭州では、とても有意義な時間を過ごせました。
帰国してからも様々な思い出を
帰国してからも様々な思い出を
ひとつ一つ振り返り反芻しています。
その中でも再会した武術の大親友でオランダ在住の
渡辺成人さん(今大会4種目金メダル:個人総合5位)
「猴棍」
http://jp.youtube.com/watch?v=Cm40gfm8JLs
「南拳」
http://jp.youtube.com/watch?v=_tZlHSDbIWY
「地趟拳」
http://jp.youtube.com/watch?v=uZXjz1v4nb8
http://jp.youtube.com/watch?v=Cm40gfm8JLs
「南拳」
http://jp.youtube.com/watch?v=_tZlHSDbIWY
「地趟拳」
http://jp.youtube.com/watch?v=uZXjz1v4nb8
とずっと朝から晩まで
武術論議から世間話から国際問題や国内の政治経済に至るまで
天真爛漫に大いに語り合い、時に励まし合いながらも
大会日程を過ごしました。
そして今回は、雲南省出身で北京体育学院教授を経て、
中国武術協会秘書長の康戈武老師の講義を受け
とても学ぶことが多くありました。
その講義を取った自分のメモを
ゆっくりと読み返しながら思うことがあります。
<武術理論概要より>
「中国武術」と呼ばれるもののその特徴として
・攻防動作
・文化基礎
・体育運動
中国武術に含まれる運動種類
1、功法
2、套路
3、格闘
これらが一つ欠けても成り立たない、
と仰っていましたが、正にその通りだと思いました。
日々精進する中で自分自身に「足りなく思う」ということはありますが、
それらがいつか自分に満たされるようになるために昨日今日と練拳による修練があります。
「足りない」ことは、いつかの自分への期待になるものだと信じています。
私が思うに日本での武術界に、
あるいはこれからの文明の発展に必要と感じるのは
「文化基礎」の部分だと思います。
「文化」とは長い年月をかけて培われた
人々の「知性・情感・学識」が集約されています。
文化的ではないもの、といえば
「野蛮・稚拙」であり、流行に流されやすい
「場当たり的」な感受的性質といえます。
武術ではその「文化」が精神世界を涵養し、
更に身体面における「自衛能力」が求められます。
「自衛」とは己の肉体が常に活発に動ける状態を維持し、
自らの「筋肉」「骨格」「皮膚」「内臓」を守る「身体管理」であり、
攻防技術では「臨戦態勢」がいつでもあり、
攻防技術では「臨戦態勢」がいつでもあり、
それを制御しているのは「知性・情感・学識」を保ち、
司令部である大脳のはたらきであります。
これらが、精神と肉体面において無意識の状態でもはたらく、
それが武術の「心」の世界だと仰っていました。
そこへ、かの有名な「中国武術」を修めているとしながら、
「肉体的な問題を起こし」「攻防技術ができなくて」「精神的汚染」
があるのならば、何のための「武術」なのか。
(※ここでいう「精神汚染」とは「不自然な形」で引き起こされる人間界の中での利己中心的な考えから生じるトラブルや悪影響のことをいいます)
ということもお話しして頂きました。
講義を伺いながら感銘を受け、更に自分を戒め、
生涯に継続する努力を怠るまい、と心に刻むことができました。