東洋医学では「未病」の考え方が基本にあります。
これは、未だ病気の以前の段階でその可能性を消す
という考え方です。
普段は日本語で「病気」ということばを使いますが、
中国語はただ「病」と呼びます。
日本語での使われ方では、「病は気から」のことば通りですが、
もっと具体的にいうと「気が病む」方がわかりやすいでしょう。
「気分」の良くない時間が多くなると、「心」が先ず悪影響を受けます。
「心」の力が落ちてくると、「心臓」から血液を強く送り出す力にも影響が出やすく、
「肺」での呼吸力も落ち、結果として両方結びついた心配機能が弱体化します。
人間は、ストレス発散をしようと考え、
様々なことを行いますが、日中に自由な時間が少なければ、
必然的に夜の飲食に関連するレジャーに走る傾向があります。
気分的な発散には役立ちますが、
身体側では、内臓にも多く負担がかかり、睡眠時間も短くなり
朝の空気の良い時間帯でも酸素不足になりやすく、
通勤時間帯の朝の8~9時ぐらいでは、まだ回復できないことでしょう。
その状態で仕事にとりかかっても、身体の調子が良くない状態では、
効率の良い仕事は難しいことでしょう。
そして、また新たなストレスの蓄積・・・
これが日々、日常的に数十年を重ねれば
慢性的な身体の不調は当然といえます。
あるいは、自由な時間があっても何をしていいか迷い
TVの暗いニュースばかりを見てしまい、
身体を動かしたりせずにいると、
これもやはり体にも良くない結果になります。
体にとっていい生活パターンは「規則正しい生活」だと、
誰でも知っていることですが、多く一般の「不規則な生活」とは、
自分で「基準のない生活」を過ごしているのに、自分で気付いていない ということです。
セルフ・メディケーション:自己身体の管理
デトックス:毒素排出運動
メタボリック・シンドローム:内臓脂肪蓄積型症候群
古来、「未病」は便利で豊かになった現代人ですが、
結果的に起こる現象に対して、様々なことを教えてくれます。