私の仕事では、


フィットネス業界におり、医療の現場もよく見ています。



これからの21世紀、日本社会では、高齢社会化が進み、


健康産業や、医療、介護の面が非常に重要視されています。



近頃、年配の方々に、多く見受けられるのは、


たくさんの時間を持ちますが、健康不安などの為か 


主に医療の面に、意識が向いています。



しかしながら、医療の現場での状況では、


最終的に、


各自それぞれの、自立した生活習慣における、


セルフ・メディケーションを求めています。



当然のことですが、健康・健全であるためには、


運動・食事・睡眠


の均衡のあるバランスが取れていなければなりません。




「中国武術」は健康法や全身運動としての


優れた可能性を持っています。



効果としては、健全な精神力の涵養をし、


筋持久力を身に付け、柔軟性を高め、


防衛体力と呼ばれる免疫力の向上などが得られるなど、


様々な特徴があります。



太極拳はバランス感覚を磨く運動となり、


呼吸法を意識する事で、肺の機能強化を図ります。



導引術などの気功は、自らの身体の理解力を高める事ができ、


武術は青少年から壮年までの筋肉、骨格を強くする運動です。




それに屋外などでの集団練習は、


人と人との出会いやふれ合いがあり、


高齢者の方は一般的に、消極的になり易く、


行動力における情熱や表現力が乏しくなりがちですが、


参加者の皆さんを見ていると、みるみるうちに、年配の方でも


豊かな表情を得て、健全な姿になっていくのが解ります。




このような、効果を証明する為に、


日々、多くのクラブでレッスンを続けており、


インストラクターの養成をしております。



しかし、フィットネス業界での、期待や要望に


求められている反面、ニーズに応えられない、


太極拳や気功を行うインストラクターが比較的多くいます。



日本国内には、数多くの団体があるのですが、残念ながら


「プロ」として通用する方が、非常に少ないのが現状です。



スポーツクラブでの事業の中でよく見かけるのが、


会員のニーズを無視した、


主に「型」ばかりの「形」の模倣の押し付けばかりに終始し、


一番大切な、本質から遠ざかっているものが多いのが目に付きます。




中には、スタイルや流派の違いから、インストラクター同士の


いざこざや、組織の縄張り争いに発展し、巻き込まれたクラブもあり、


「太極拳」の非常に大きなイメージダウンのあった所もあります。



その為に近頃では運動能力が高く、運動理論を学んだ


肉体管理のしっかりとしたエアロビクス・インストラクターからの、


転向できる人を輩出・派遣しています。



アマチュアの良い面は、非営利組織で、


小さなコミュニティーでのんびりと行うのは、


大変結構なのですが、


企業のような営利組織では、


会員=お客様に喜ばれて当然であり、


日々更なる、「面白さ」を供給できねばなりません。



非営利組織はボランティア活動であり、報酬を手にしないが故に、


「仕事」そのものから「満足」を得ればよいのです。



プロとしての仕事、組織は、


顧客だけではなく、非顧客(ノンカスタマー)が


顧客以上に大事な世界であります。



ここでは、与える側の「指導する運動」そのものが製品であり、


サービスがありますが、


それをも、中心にしてはならない、のです。




自由主義経済の基本では、どんな市場であっても、


中心になるのは、顧客にとっての「価値」が最重要なのです。




最近では、大学の研究者や、


病院の医師の考えるトレーニング方法がありますが、


それも同様に扱われることが大事です。



一番重要な、効果と成果を実践の中で、


公に証明しなければなりません。



今後も日本社会での大きな成果を得られるための、


私達のチャレンジは続きます。