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ビューエルXBに、あと10年乗るブログ

主にビューエルXB補完計画の進行具合をメモ書きしていきますよ

ビューエルXBの燃料ポンプASSYは、03-07MY・08-09MY・10MYの3タイプが存在。

私のXBは10MYなので、ここではあくまで10MYの話をするけれど、10MY用のフューエルポンプはまだ入手可能ながら、HDジャパン経由で注文すると「税込み109,363円」と、かなり痺れる価格だ。ビューエルXBのフューエルポンプは故障報告が少なくない。こんな値段では、故障したらもうその時点で心が折れそうだよね...

 

でも、この部品に関しては、社外品だけど各年式のXB用の安価な修理キットが複数出ており、中でもQUANTUM社の製品は色んなルートで入手可能だから、そんなに慌てることはないと思う。

要注意点は、年式によってパッキンの使われ方や型番が違うので、自分の必要なパッキンが含まれてる修理キットを間違えずに選ぶこと。

ただし10MYだけは、ベースパッキンが含まれる修理キットを発見できなかった。なので、ベースパッキンだけは入手可能なうちに買っておいた方がいいね。そう高くないです。

 

私は、10MY用の純正ポンプの海外在庫品が修理キットと大差ない値段で買えたので、パッキンと一緒に発注してストックしてます。

 

ちなみに10MY用フューエルポンプASSYの部品番号:

  • ビューエル純正=HD部番 P0130.7AA

10MYフューエルポンプ用ベースパッキンの部品番号:

  • ビューエル純正=HD部番 CF0014.1AM
 
なお修理キットで直す場合、構成部品が年式によって細かく違うので、購入時に対象年式を間違えないこと。
 
これが10MY。ポンプはASSY供給のみ。分解して修理キットで直す自信があまり無かったので、私はASSY部品を買っときました。
 
で、こっちが08-09MY。ASSYだけじゃなく子部品でも設定あり。これだけ構造が分かってれば、修理キットでも直せると思う。
 
08-09MY用のポンプASSYの部品番号「P0130.5AA」で検索しても日本国内のサイトではヒットしなくなっているので、恐らく廃番になっているものと思われます。
 

高年式のXBのタンクロゴは薄いフィルムの単色ステッカーが貼られているだけで、それはそれは安っぽい。

新車当時は高級感のある立体BUELLエンブレムが各種オプション設定されていて、決して安くはなかったんだけど、標準のステッカーからの変わり映え感がかなりあったので、私も貼り換えてました。

 

ところが、こいつは曲者で、ウチのは室内保管だったにも関わらず、2年ちょっとで接着層が剥離してご覧の有様...

べろんちょ。

 

その後、自作ステッカーを色々貼って、それはそれで楽しめていたんだけど、この3Dエンブレムは値上がりはしているけど今でも手には入るんだよね。

やはり高級感が欲しくなり、再度購入。

ところが、今手に入るものは長期在庫品なのか、既に接着層が劣化していたようで、貼ってわずか数か月で同じように崩壊!!

経済性が悪すぎる!!

 

そういう訳で、今なら欧州・リトアニアの「Stickerhauz」製の2トーンカラーステッカーをお勧めします。ココのは平面ステッカーだけど、質感があって良いですよ。

AMERICAN MOTORCYCLESのところは文字抜きにしたかったので、違うタイプのものと組み合わせてます、ご参考まで。サイズ感のみ参考にして下さい。

 

なお要注意点。

Stickerhauzのステッカーは、離型紙を剥がすと表面に薄っすらと糊が残るんだけど、それを落とすのにパーツクリーナー等を使うの厳禁です。縁取り線はフィルム表面にダイレクトに印刷されているので、色が落ちます

それから、ステッカー全般に言える事だけど、貼る面はしっかり脱脂すること。

 

ラインナップはこんな感じです。

以前はeBayでも買えたんだけどなぁ。リンク張っときます。

↓↓↓

Stickerhauz | Motorcycle Decals, Accessories and Apparel

みんな大好きアイソレーター。ビューエルXBを今後も保全するためのキモ中のキモ、と言ってもいいくらいの部品。

全XB共通。

部品番号は、

  • フロント用(写真右):ビューエル純正=HD部番 L1501.02A8
  • リヤ用(写真左):ビューエル純正=HD部番 L1502.02A8

写真でご覧の通り、フロント用はエンジンマウントボルトもセットになってます。

 

需要がある部品はハーレーの取り扱いが終わった今も流通があるようで、私がよく使うアメリカの「St. Paul Harley-Davidson」に尋ねたところ、「フロント用はまだ潤沢に在庫があるよ。リヤ用はお取り寄せだけど、まだ大丈夫」とのこと。どういう経路で調達してるんだろうね。ハーレーは、今は海外輸出するショップには純正部品を出さなくなってるから、別ルート?もう純正扱い終了アナウンスが出た後だから、関係なくなってるのかな?さすがにそんな話は、聞いても教えてくれるわけがない。

 

この部品に関しては、ココで問題視しておきたいのは、入手性じゃなくて価格の方だ。

ビューエルXB用はハーレー用とは前後とも全く互換性が無く、そのせいでDRAG製品のようなサードパーティ品も出ていない(注:今は少しあります。最後に触れるね)。そのため、2010年のビューエル社消滅時に「買えるうちに買っておかないとヤバい!」と言われてました。

私も2015年に別のアメリカの通販会社から1セット入手してストックしてるんだけど、フロント用は現在、5年前の価格と比べると3倍くらい高い値段になってる。この値上がり傾向は今後も続くんじゃないかな。なお、リヤ用も値上がりはしているけど、2割高ぐらいで済んでいる...

 

XBはエンジンを前後2点で吊る構造なんだが、写真でも分かる通り、アイソレーターはフロント用の方が造りが華奢で、しかもエキパイの熱が直撃する場所にあるもんだから、フロントの方が劣化が早い。加えてリヤ用は交換するのにエンジンを降ろす(正確にはエンジンとスイングアームを残して車体を持ち上げる)必要があるため、交換するとなると腰が重いんだよなぁ。そういう訳で、個人でもなんとか作業可能なフロントだけ交換!ってケースが多くって、前述のSt. Paulのコメントのように「フロントは在庫いっぱい有るよ、毎度あり~!!」って話になるんだろう。

 

アイソレーターがヘタると振動がスゴイ事になって、最悪はエンジンが傾いてしまい走行不能になるから、ビューエル保全のためにはフロントだけでもスペアを確保しておきたい。

難点は、XBのアイソレーターってどれくらいの距離または時間でダメになる部品か?ってのがよく分からない事かな。ブログ情報を漁ってみると、4万キロ前後で交換が必要になったって話が多いようだ。ウチのXBは走行は1万キロだけど10年落ち。時間経過だけではほとんど劣化してないように見えるが、室内保管なので参考にはならないかも。ただ、私はこの値上がり状況にビビって、先日2セット目のスペアを買っときました。

 

現在は、ビューエル界隈では有名なDAZ MOVEMENTさんのショップがイタリアの業者に発注して作ったフロント用のアフター品が入手可能です。使ってみたことが無いので性能的な事はコメントできないけど(例えばハーレーは、アフター品であるDRAG製のアイソレーターに替えると、ゴム硬度がかなり堅いんで、伝わる振動がハードコアになるという話...)、選択肢が少しでも増えるのは絶版車乗りとしてはありがたい事です。

 

 

排気音よりも大きな音で通行人をギョッとさせるニクいヤツ。XB全年式共通。

 

検索すると、WeBikeではまだヒットするけど、WeBikeは廃番になった部品もだれかが注文してショップ側が入手不能になってることに気づかない限りはヒットし続けるシステムだから。2020年の7月ごろから本場・米国のBuellフォーラムで「You cannot purchase this one anymore(ユーたち、もうコイツはもう買えねーぜHAHA!!)」って書かれてたので、ココでは「廃番」って扱いにすることにします。

部品番号は、

  • ビューエル純正=HD部番 Y0050.02A8A

ちなみにWeBikeでの表示価格=HDJの最後の正価は、税込み45,636円!うわ、高っけぇ!!これ、確か5年くらい前のアメリカのショップでの値段は$72とかだったぞ。乗せすぎ!!

 

では陽気なアメリカのビューエルのブラザーたちはどうしているかというと...

製造元のSPAL社のUS工場が別のモデル用に今でも新品を製造・出荷しているモーター&ファンと構造部品が共通なので、それを買ってニコイチ修理しています。調べたところ、他にも採用モデルがあるようだが、カワサキの300㏄の4輪ATV用ですなコレ。お使いの際は自己責任で。ポン付けにはあらず。コネクター部含めて改造スキルが要りますぞ。

一応参考までに、

部品番号は、

  • SPAL部番 30103013

類似の品にビューエル用のコネクター&端子を付けて「メンテナンスキット」として扱っておられるショップもあるようです。そちらで買われる方が安全かもね。

 

なお、高年式のXBと、ECUのバージョン「BUE2D242」は、日本の下道だとファンはほぼ常時回りっ放しになるんで、結構壊れます。これは、日本の排ガス対応で燃調が薄くなり、排気温度が高くなって熱ダレしやすくなった事に対応した結果です。私は車検時以外はレースマップ化して燃調を濃くしていて、そのおかげでエンジン温度がそんなに高くならないんで、設定を弄ってファンの動作制限を書き換えてあまり積極的に回さないようにしてます。まあ、回すべき時にはちゃんと回してますから、特にトラブルは出てません。

ファンのスペアも、あった方がいいかな?でもヤフオクの素性がハッキリしない中古はハズレを引く確率がソコソコ高いので、おススメしません。世知辛い話だけど、今の時代、出品者がみな善人だと思わない方が良いです、ハイ。

自分で色々調べてみて、廃番になってたり、入手困難になってる部品を小出しに紹介していきます。

ところで、

ビューエル用に限らず、絶版車のパーツを頑張って扱い続けている業者さんが世の中にはいらっしゃいます。中には、ビューエル部品の駆け込み寺みたいな良心的な業者さんも。

彼らもボランティアでやっているわけではなく、生活があります。なので、ココでは、まだ「品薄」のレベルであって入手はできる、というようなものは、注意喚起の意味で紹介はするけれど、どこどこでいくらで買えるよ、みたいな情報はマイルールとして公言を控えることにします。
 

まず、一発目は、このブログを始めるきっかけであり、スペアパーツ買い漁りを再開するきっかけになった、「ZTL2ブレーキキャリパー用パッドピン」

ビューエルの同志の参考になるように部品番号も書いておくけど、転記時にミスる可能性もあるし、鵜呑みにしないで自分で裏を取ってね。何かあっても責任は持ちませんのでヨロシク。

部品番号は、

  • ビューエル純正=HD部番 H0026.05AH
  • EBR版 XB/1125/1190用 H0026.1B6 REV A
ビューエル純正版とEBR版が同じものかどうかの裏はまだ取っていません。アメリカのオークションサイトでEBR版の新品デッドストックが数本買えたので、到着を待っているところ。確認出来たら続報を掲載します。まあ、十中八九、同じものでしょう。すげえ高かったよ。でも「REV.A」が気になるな...
 
ZTL2ってキャリパーは、けっこうジャダーが出るんだよね。で、このパッドピンが高確率で原因の一つだったりする。錆びたり段付き摩耗したりすると、もうテキメン。なのでコイツは消耗品と言っていいと思うんだけど、日本のNISSINの製品なので、まさかこんなにズバンと廃番・入手不能になるとは思ってなかった。6ポット用はまだ普通に買えるのにね。油断したぜ。困ってるショップもあるようだ。一方でZTL2キャリパーASSYは、まだ入手可能。一瞬、キャリパー丸ごと買ってストックしとこうかって思ったよマジで。
 
なお私が買った米国のオークション品の出品者は「Liquid Performance」。そう、今年の初めにビューエルブランド復活のアナウンスをしたLiquid Asset Partnersの関連会社ね。要は、Liquid社は破産したEBRの管財会社で、買ったのはLiquid社がエリックから召し上げた倉庫のストック品。
ビューエルブランド復活が本当で、1190シリーズが仕様変更無しで再版されれば、このパッドピンの供給も復活するんだろうけど...でも、アナウンスによれば、1190再販は「2024年までに」って話らしいし、そもそもLiquid社は過去にも似たようなアナウンスをして実現できなかった前科もある。応援はしてるけど、話半分くらいで聞いておいた方が良いのかも。
 
というわけで、このパッドピンは、見かけたら多少高くても「買っとけ!」だと思います。